美しく雄大な鳥取砂丘で知られる鳥取県は、北は日本海と南は中国山脈に囲まれ、四季折々の海の幸、山の幸が豊富です。今回は網代、田後、賀露の3漁港があり、全国屈指のカニ漁獲量を誇り、甘くておいしい“松葉ガニ”で知られる鳥取市を訪ねました。
松葉ガニは山陰地方のズワイガニのオスの呼び方。北陸では同じズワイガニを“越前ガニ”と呼びます。オスは甲羅の幅が約15センチで、メスは7〜8センチ。水深200〜400メートルの海底に生息し、底曳網漁で11月〜3月に漁獲されます。
ズワイガニのズは頭のことで、“カニの王”を意味することから名付けられたとされ、カニの中でも特に美味。グルタミン酸などの旨味成分を多く含むことから独特の風味と甘さがあります。また、山陰地方ではメスのズワイガニを“親ガニ”と呼んでいます。オスに比べて身が少ないですが、地元では卵の深い味わいが好まれ、汁ものや鍋のコクや旨みを出す格別な味として親しまれています。
カニの漁獲高全国第3位の鳥取県では、松葉ガニの名称が出てくる最古の文献(1845年11月13日の鳥取藩町目付け日記)にちなみ、11月の第4土曜日を『松葉ガニの日』と決め、“鳥取かにフェスタ”を開催しています。鳥取県漁業協同組合専務・金岡氏に、このイベントについて伺いました。
「昨年(平成14年)は、無料配布する名物・カニ汁があっという間に品切れになるほどの大にぎわい、約6万人の皆さんにご来場いただきました。会場では、とれたての松葉ガニや水産物を格安で提供しています。また、寿司やカニラーメンなどのカニ料理の販売やプロの料理人による料理教室、傘踊りなどの伝統芸能も楽しめる盛りだくさんの内容。全国の皆さんに、本場の松葉ガニをぜひ、味わってほしいですね」(金岡専務)。
カニ消費量が一世帯あたりで全国一を誇る鳥取市。そんな地元の人々の舌を満足させる“松葉ガニ”は、まさに日本海の味覚の王者といえる味わいです。
一般にカニ類の栄養的な特徴は、低カロリーのわりにタンパク質が豊富なこと。さらに、タウリンや亜鉛なども多く含まれています。特に松葉ガニ(ズワイガニ)は、カルシウムなどのミネラル類とビタミンB2が豊富。カルシウムは骨や歯を丈夫にするほか、ストレス解消にも役立ち、ビタミンB2は脂質の代謝を促進します。また、カニ類の甲羅のキチン質に多く含まれるグルコサミンは、軟骨の構成成分として、高齢社会に向けて注目されています。
さて、松葉ガニの地元ならではの食べ方はというと“松葉ガニのあらい”が有名。とれたての生の松葉ガニを氷水につけると、花が咲いたように身が反り返り、ぷりぷりした食感と甘さが口いっぱいに広がります。また、熱々のゆでたても、旨みたっぷり、まさに王者の味覚。手に持って、重量感があるものを選びましょう。そのほか、野菜やきのこと一緒にいただく鍋物は、ビタミン類もプラスされ、栄養バランス的にもおすすめです。
写真提供:(社)鳥取県観光連盟、鳥取県漁業協同組合


ゆでズワイガニの足のほぐし身 |
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1杯分 |
甲羅 |
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4個 |
もち米 |
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2合 |
干ししいたけ(戻したもの) |
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2枚 |
むき栗(生) |
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4〜5個 |
焼き豚 |
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50g |
いんげん |
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6本 |
A:オイスターソース・酒(共に大さじ2)、みりん(大さじ1)、ごま油(小さじ1)、塩(小さじ1/2)、水(1と1/2カップ)
もち米は洗ってざるに上げ水気を切る。干ししいたけ、焼豚は5mm角に切り、栗は4等分に切る。 |
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炊飯器に1.を入れ、A.を加えてひと混ぜし、普通に炊く。 |
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2.が炊き上がったら、斜め小口切りにしたいんげんとカニの足のほぐし身を加えてよく混ぜ合わせ、中を良く洗ったカニの甲羅に詰め、蒸し器で約10分蒸す。 |
甲羅がなければ、ミニせいろなどで蒸しても良いでしょう! |






