…………………………………………………………………………………………………     2016年7月29日更新

33 ご当地ハーブの魅力を発見! 日本・沖縄編

香り豊かでさまざまな個性をもつハーブは、
古くから世界各地で活用され、人々の暮らしを支えてきました。
現代にも伝わるハーブ使いの伝統やアイデアを見てみると、
その土地の気候や人々の生活環境に応じて工夫した先人たちの知恵に気付かされます。

今回は、私たちの暮らす日本の中でも、
特に沖縄で古くから親しまれている個性豊かなハーブをご紹介します。
暑い日々を元気に乗り切るため、
沖縄の人たちはどんなハーブを活用してきたのでしょうか。

沖縄を代表するハーブ「月桃」
月桃の写真

沖縄を代表するハーブのひとつ、「月桃」をご存じですか?
亜熱帯地域に群生するショウガ科の多年草で、沖縄の方言では「サンニン」とも呼ばれています。精油成分が豊富で、沖縄の生活に貢献するハーブとして古くから珍重されてきました。また近年ではポリフェノールの豊富さも話題となっています。

「月桃」は、とても用途多彩なハーブ。現地では生活のさまざまなシーンで活用されています。

◆ 鬼餅(ムーチー):月桃の葉で包んだ餅。厄除けや健康祈願を意味します。
◆ 虫対策:ごみ箱の近くに月桃を置き、独特の香りで虫を遠ざけます。
◆ におい対策:月桃の消臭効果を、靴箱や冷蔵庫のニオイ取りに活用します。
◆ 化粧品:月桃の精油やエキスを使った、石けんや保湿クリームも重宝されています。

沖縄料理に欠かせない! 定番ハーブ3選

沖縄のように暑い地域では、食材の傷みを防ぐ抗菌作用に優れた食材や、夏を乗り切るための滋養強壮に優れた食材などが重宝され、家庭料理にもたくさん取り入れられてきました。

続いてご紹介するのは、沖縄料理店や食材店などで見かける沖縄の定番ハーブ。
それぞれの特徴をご覧ください。

炊き込みご飯、ゴーヤチャンプルの写真
フーチバー

沖縄そばやジューシー(炊き込みご飯)のトッピングとして使われる「よもぎ」のこと。本州で採れる「よもぎ」とは違い、苦味が少ないのが特徴。独特の爽やかな香りが肉や魚の風味を豊かに彩り、食欲をそそります。

イーチョーバー

沖縄独特のイントネーションで「イーチョーバー」と呼ばれますが、漢字で表すと「胃腸+葉」。その正体はフェンネルです。独特の甘い香りを魚料理の臭み消しに活用したり、ヒラヤーチー(沖縄風お好み焼き)に入れたりして楽しみます。

ピパーチ(島こしょう)

食生活をスムーズにサポートすることから、貴重な食材として重宝されてきました。石垣島をはじめとする八重山諸島などで、沖縄そばに欠かせないトッピングとして愛用されています。コショウとシナモンを足したような、エキゾチックで独特な香りを持ちます。

フーチバーやイーチョーバーなど、沖縄特有の呼び名がつけられたハーブがたくさんありますが、これは住民たちに広く親しまれてきた証ともいえます。沖縄の人々のはつらつとした健康の秘訣は、もしかしたらこのハーブたちにあるのかも知れませんね!

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ウエルネスライフマガジン 2016年7月号掲載分

今月のピックアップハーブ / ハーブ専門店 エンハーブ インストラクター 日本メディカルハーブ協会認定 ハーバルセラピスト 杉山 加代子
ルイボス 学名:Aspalathus linearis / 科名:マメ科 / 和名:― / 部位:葉部
ルイボス
いつまでも美しく輝きたい女性を応援!
南アフリカ共和国の最南端、喜望峰にほど近いシェダーバーク山脈の周辺にしか生息しない貴重なハーブ。18世紀後半、スウェーデンの植物学者が欧米に紹介したことから、急速に世界各地に広まっていきました。美容や健康維持をサポートすることが知られており、周辺の先住民たちもルイボスから抽出されたティーを日常的に飲み健康に役立ててきたと言われています。「ルイボス」という名は“Rooi(赤い)”、“Bos(やぶ)”に由来。その名のとおりの紅茶のような色あいで、やや個性的な味わいが特徴。レモンやオレンジなど柑橘類との相性がよく、果汁を加えたフレーバーティーも人気です。

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