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マカは、南米ペルーのアンデス高地を原産とするアブラナ科の植物。土の上では地を這うように葉を広げ、掘り出すとカブのような根を付けている。その色は紫、黒、薄い黄色などさまざま。
アンデス高地といえば、赤道直下に近く、日中は照りつけるような太陽の光が降り注ぐ一方で、夜は気温が0度以下まで下がり、霜が降りるなど、非常に厳しい気候が特徴だ。標高4,000メートルを優に超えるほどの高地で、マカは育てられているのである。
マカの畑も、種をまく前は見渡すかぎり砂と石で覆われた、草木も生えない不毛の砂漠地帯のよう。私たち日本人がそのマカ畑に行こうとするなら、まず酸素ボンベが必要であり、苦労して現地に着いても歩くのがやっとといった厳しい環境が待っているのだ。
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それほどの過酷な環境でありながら、栄養の宝庫といわれるマカが育つのはなぜか? その秘密は、ミネラル類が豊富に含まれる土壌にありそうだ。古来よりアンデスで“幻の秘草”として尊ばれてきたマカは、アンデス人参とも呼ばれ、今日では、現地の人々の間で、健康維持のための食材として広く親しまれている。
食用となるのは根の部分。インカ帝国の時代には、特権階級だけ食することが許されたほどの貴重なものであったと言い伝えられている。マカの主成分はたんぱく質だが、体内で合成できないため、食品から摂取する必要のある必須アミノ酸を含む。他の根菜と比べると、たんぱく質の含有量が多いことでも知られている。
ほかにも、各種ビタミン(A、B群、C)やミネラル(カルシウム、鉄、亜鉛など)といった成分を含んでいる。マカを栽培する現地の人々が、多産であり、長生きするのも、マカを常食としているからとの説もあるようだ。
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ペルーでは、野菜や果物を扱っている店でマカを買うことができる。マカをゆでて食べたり、シチューに入れたりするほか、ゆでた後でミキサーに入れ、ジュースにして飲むことも多いようだ。
また、マカを原料とする食品も数多くあり、マカ入りクッキーや、マカのチョコ、マカコーヒーやマカのお酒といった具合。サプリメントを扱っている店に行くと、カゴに入ったマカといっしょに、サプリメントのマカやマカパウダーが売られている。マカの粉末をヨーグルトにかけて食べるなど、ふだんの食生活でも多くの人々に親しまれているのがわかる。
人々の生活に溶け込んでいるマカ。厳しい自然の中で暮らす現地の人々の元気な毎日を支えているのは、“健康食”としてのマカなのかもしれない。

