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精力減退とは?原因や対処法を詳しく解説

男性のなかには、精力減退はいつから起こるものか気になっている方や、性欲が以前より少なくなってきた気がするという方も、少なくないのではないでしょうか。

この記事では、精力減退のおもな原因や男性の更年期障害について説明し、精力減退の対策方法まで紹介します。

1.精力減退とは

男性の精力減退は更年期障害の一つと考えられており、一般的に更年期障害は40歳代以降に性ホルモンの分泌量が減少することで起こります。

男性ホルモンの低下により起こる症状は、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)と呼ばれます。男性ホルモンであるアンドロゲンは、筋肉量・認知機能・造血能・脂肪量・骨密度など多くの機能に関係しており、そのなかに男性の更年期症状である性機能も含まれているのです。

具体的な症状として、男性の更年期障害ではうつ・イライラ・疲労感などの精神的な症状、関節痛・筋肉に関係する症状・集中力の低下といった身体的な症状があり、これらと並んで性機能の低下が挙げられます。

性機能の低下として見られる症状は、精力の減退・性欲が以前より少なくなる・満足に性交ができなくなる勃起機能不全(ED)や、射精障害・オーガズム障害などです。

男性の性ホルモンは、テストステロンという男性ホルモンが精巣から95%、副腎から5%分泌されていますが、30歳以降には睾丸からの分泌量が減り、40歳代後半で症状が現れることがあります。

女性の更年期障害と同じく、動悸・息切れ・発汗・血圧の低下・不安・苛立ちなどの症状が見られることがありますが、男性の場合は性ホルモンの分泌量の変化が女性よりも穏やかなため、症状として認識されにくいことが特徴です。

2.精力減退のおもな原因

ここまで見たように、基本的には男性ホルモンの分泌量の低下が、精力減退のおもな原因と考えられています。

実際に、男性の更年期障害の方の30%以上はテストステロン値が低下しています。男性ホルモンの低下以外の要因としては、社会的なストレスや生活環境が考えられています。

また、これらの社会的・精神的な要因に加えて、筋力の低下・集中力の低下・関節の痛みなど、身体の衰えが複雑に関係して、精力の減退につながっていることが考えられます。

3.更年期障害の一症状である精力減退を遠ざける方法

男性の精力減退を避けるためには、まず健康的な食事を心がけましょう。栄養が偏りがちな外食はできるだけ控えて、野菜や魚を食べるようにしたり、塩分を控えたりして、栄養バランスの良い食事を意識することが大切です。

次に、疲労やストレスをため込まないようにしましょう。睡眠時間の確保や、ストレスがかかっている状態を自覚して、リフレッシュすることが大切です。

その他には、太陽の光を浴びるようにしたり、有酸素運動などの適度な負荷がかかる運動をしたりすることも、男性の更年期障害を避けるためにできることの一つです。

総じて、健康的な生活習慣を身につけることが、結果的に精力減退の対策にもつながるでしょう。

精力減退をできるだけ遠ざけ活力のある毎日へ

あまり注目されることはないかもしれませんが、男性にも更年期障害の症状はあります。精力の低下が感じられる場合は、更年期障害かもしれません。更年期障害による精力減退をできるだけ遠ざけるには、正しい知識と対処法を知っておくことが大事です。

これからも元気に活躍するために、まずは日常生活のなかで気をつけられることがないかを確認してみてください。栄養バランスの取れた食事や適度な運動など、できることから対策をして少しずつ自信と改善につなげることで、より活力のある毎日を送れるようになるでしょう。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。