目次
1.ルイボスティーに含まれる栄養素とは
冒頭で述べたとおり、ルイボスティーは栄養成分が豊富に含まれています。ここでは、代表的なものとして、ポリフェノールとミネラルのおもな働きなどを解説します。
1-1.ポリフェノール
ルイボスティーは、ポリフェノールが豊富なお茶です。ポリフェノールは抗酸化物質の一種で、活性酸素の抑制や除去などの効果があるといわれています。
活性酸素とは、酸素の一部が通常以上に活性化したもので、過剰に発生すると免疫機能の低下、老化などの原因となります。とはいえ、発生量が少ないうちはヒトの体にとって有益なため、完全に除去すれば良いというわけでもありません。
ヒトの体には本来、活性酸素によるダメージから身を守る機能が備わっています。この機能は抗酸化防御機能と呼ばれるもので、活性酸素によってダメージを受けた箇所の修復や再生を促進したり、活性酸素の産生を抑えたりすることが可能です。
しかし、加齢とともに機能が低下していくため、飲食物からバランス良く抗酸化物質を補給することが大切です。栄養豊富な飲食物からポリフェノールなどの抗酸化物質を補給すれば、活性酸素の抑制に役立ちます。
1-2.ミネラル
ルイボスティーには、ミネラルも豊富に含まれています。ミネラルは無機質とも呼ばれ、人体において重要な酸素・水素・窒素・炭素の4元素を除いたものの総称です。
ミネラルのなかでも代表的なものとして、カルシウム・リン・マグネシウム・カリウムの詳細を、それぞれ表にまとめました。
カルシウム | ミネラルのなかでは、ヒトの体に最も多く含まれている。大部分はリン酸カルシウムとして、歯や骨のエナメル質を形成する。その他には筋肉、血液、神経内にも存在し、心臓の収縮調整や筋肉の興奮抑制、出血予防にも関わる。 |
リン | 歯や骨に含まれる成分の一つ。さまざまな細胞内に存在し、細胞膜や核酸の構成要素になったり、細胞内の浸透圧を保つ働きをしたりする。また、エネルギー物質であるATPの構成成分である。 |
マグネシウム | カルシウムやリンと同じく、歯や骨に含まれる成分の一つ。脳や神経、筋肉などに存在し、体内のさまざまな代謝をサポートする。 |
カリウム | 大半が細胞内に存在し、浸透圧を一定に保つ役割を持つ成分。その他、ナトリウムの排出作用を持ち、塩分摂取量の調節をサポートする。 |
参考:厚生労働省「e-ヘルスネット」
上表のとおり、ミネラルは人体にとって大事な成分ですが、体内では作られないため飲食物からの摂取が必要です。その際には、ミネラルが相互作用することを考えて、バランス良くさまざまな種類のミネラルを摂取しましょう。