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大麦若葉とは?大麦との違いや注目すべき栄養成分を解説

青汁の原材料として有名な「大麦若葉」は、栄養素のバランスが良く、苦みがないため飲みやすいのが特徴です。

大麦若葉は名前のとおり、大麦の若い葉の部分を指します。普段、葉の状態ではスーパーなどで見かけることは少ないため、どのような形をしているかわからないという方もいるのではないでしょうか。

また、実際の形を見たことがあるという方でも、具体的にどのような栄養素が含まれているかは知らないかもしれません。

今回は、大麦若葉やその特徴的な栄養成分について、大麦との違いも併せて解説します。

1.大麦と大麦若葉の違い

大麦と大麦若葉は、どちらも同じイネ科の植物で、麦の穂ができる前に刈り取ることで大麦若葉として収穫することが可能です。

ここでは、大麦と大麦若葉の違いや、それぞれの特徴・用途を紹介します。

1-1.大麦とは

イネ科の植物である大麦は、大きく分けると二条大麦と六条大麦の2種類です。それぞれ実の付き方が異なり、二条大麦は穂が2列、六条大麦は穂が6列となっています。

二条大麦はでんぷんを多く含み、粒が大きく均一であることが特徴です。明治時代にビール用として導入されましたが、現在ではウイスキーや焼酎などの原料ともされています。

一方の六条大麦は、でんぷんは少ないものの強い酵素力を持ち、小粒であることが特徴です。おもに食用とされ、味噌の原料として使われたり、麦飯として食べられたりしています。

大麦は、水溶性食物繊維のβ-グルカンと不水溶性食物繊維がバランス良く含まれているほか、ビタミンも含まれています。

1-2.大麦若葉とは

大麦若葉とは、麦の穂が出る前の大麦の若葉のことです。ビタミンやミネラル、食物繊維を含み、大麦若葉由来の食物繊維は9割以上が不溶性食物繊維とされています。

また、青野菜独特の臭みが少ないことから、青汁の原料として使用されています。

2.大麦若葉の注目すべき栄養成分

ここでは、大麦若葉で特に注目したい栄養成分を紹介します。

2-1.不溶性食物繊維

食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維に大きく分けられます。このうち、大麦若葉に多く含まれているのは不溶性食物繊維です。

食品から摂取した食物繊維は人間の消化酵素で分解されないので、小腸で消化されずに大腸まで運ばれます。それにより、便通を促す作用などが期待できるでしょう。

食物繊維にはその他に、糖や脂肪、ナトリウムなどを体外に排出する性質もあることから、肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病の予防・改善も期待できると考えられるでしょう。

2-2.鉄分

人間に必要なミネラルの一つである鉄分は、赤血球や筋肉細胞に多く含まれている成分です。成人の体には約3~5gの鉄分が含まれ、その一部は貯蔵鉄として肝臓や筋肉などに存在しています。

鉄分は体内に貯蔵されてはいるものの、不足すると、体中に酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンが減り貧血を起こしたり、筋肉中のミオグロビンが減って筋力が低下したりします。特に、月経のある女性や妊娠している女性、赤ちゃんなどは鉄分が不足しやすいので、日々しっかりと摂取することが重要です。

鉄分には、野菜や牛乳などに含まれる非ヘム鉄と、肉や魚などに含まれるヘム鉄があり、ヘム鉄のほうが体内への吸収率が高いとされています。ビタミンCやタンパク質とともに摂取すると吸収率が高まるといわれているので、鉄分は他の食材と組み合わせてバランス良く食べるとよいでしょう。

2-3.その他のミネラル分

体を作るもととなる、酸素、炭素、水素、窒素以外のものを、ミネラルまたは無機質と呼びます。ミネラルは体内で作ることができないため、食事から摂取しなければなりません。

ミネラルは体の生理的な働きの維持や調節などに関わっているため、ミネラルの不足や過剰摂取によって、体にさまざまな不調が現れます。

大麦若葉の栄養素はお腹の調子を健やかに保ちたい方へおすすめ

大麦若葉はその名のとおり、麦の穂ができる前の大麦の若葉のことです。大麦若葉には、ビタミンやミネラル、不溶性食物繊維などの栄養素が多く含まれています。

いずれも、現代では不足しやすいといわれている栄養素です。

自分に足りていないと考えられる栄養素が大麦若葉に含まれているようなら、普段から大麦若葉を積極的に生活に取り入れるなどしてみるのもよいでしょう。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。