1.オリーブと健康の関係
オリーブは、西洋では数千年前から健康な体を保つために、食事に取り入れられている食材です。世界でも上位のオリーブの生産量・消費量を誇る地中海地域では、オリーブオイルを毎日摂取することを推奨しており、地中海食の重要な構成要素の一つとされています。
オリーブを多く摂取する地中海式食事法を行なう地域では健康長寿の割合が高く、さらに心血管疾患の発症が少ない傾向にあることが報告されています。
これはオリーブの果実に、血管のしなやかさを支える血管内皮機能に役立つ成分が含まれていることが影響していると考えられるでしょう。
2.オリーブOPXとは
オリーブに含まれる、オリーブポリフェノールなどの有用成分を凝縮しているのが、オリーブOPXです。
オリーブOPXに含まれるオリーブポリフェノールが血管の健康に有効であることは、世界的にも認められています。欧州食品安全機関によると、オリーブポリフェノールを毎日5mg摂取することで、血管への抗酸化作用が期待できることがわかっています。
なお、オリーブポリフェノールは、オリーブオイルにごく少量しか含まれていません。そのため、オリーブポリフェノールを5mg摂取するには、約140mlのオリーブオイルが必要です。
3.オリーブOPXの効果
上述のとおり、オリーブOPXには血管の酸化を抑制する効果が期待できます。この効果により、血管をしなやかに保つことができるでしょう。
オリーブOPXだけでも効果はありますが、ブドウ種子OPCと一緒に摂取することによってより効果が高まることが明らかになっています。ブドウ種子OPCは、強い抗酸化力を持つポリフェノールの一つです。
実際に、サントリー健康科学研究所で健常者に対して試験を行なったところ、オリーブOPXとブドウ種子OPCの組み合わせにより、血管内皮の機能改善を期待できることが確認できました。
この試験では、オリーブOPXとブドウ種子OPC、ビタミンC配合の試験食品を長期間摂取したものです。これにより、血管内皮の機能が改善し、血管のしなやかさの改善が認められました。
オリーブOPXを摂取して血管の健康を維持しましょう
オリーブOPXは、オリーブに含まれるオリーブポリフェノールをはじめとした、有用成分を凝縮して作られたものです。
オリーブOPXとブドウ種子OPCを体内に取り入れることで、血管内皮機能の低下が抑制され、血管を酸化から守れることがわかっています。この効果は、世界的にも認められています。
オリーブOPXを日々の生活に取り入れることが、血管の健康管理のための一助となるでしょう。
監修者情報
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。