目次
1.めまいのおもな症状
めまいの症状は、体がふわふわと浮いているように感じる「浮遊感」のあるものや、周りの景色がぐるぐる回っているように感じる「回転性」のものがあります。
景色が回っているように見える回転性のめまいは、吐き気や嘔吐をともなったり、耳が詰まった感じがしたりすることもあります。数時間から1日程度で落ち着くこともあれば、原因によっては1カ月以上続くこともあります。
めまいには、いろいろな種類があります。目が回ったり目の前が真っ暗になったりと、視界に症状が現れることがあることから、目の疾患だと考える方もいるかもしれません。
しかし、めまいを起こす原因は違うところに存在します。
今回は、高齢者で多く見られるめまいの症状や原因、予防方法について見ていきましょう。
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めまいの症状は、体がふわふわと浮いているように感じる「浮遊感」のあるものや、周りの景色がぐるぐる回っているように感じる「回転性」のものがあります。
景色が回っているように見える回転性のめまいは、吐き気や嘔吐をともなったり、耳が詰まった感じがしたりすることもあります。数時間から1日程度で落ち着くこともあれば、原因によっては1カ月以上続くこともあります。
めまいの原因は、おもに耳や脳にあるとされています。では、具体的にどのようなものがあるのか、原因を見ていきましょう。
耳に原因があって起こるめまいには、次のようなものがあります。
・突発性難聴
・中耳炎
・良性発作性頭位めまい症
突発性難聴とは、耳が急に聞こえにくくなり、同時にめまいをともなう疾患のことです。若い方にも起こる疾患ですが、特に40~60代でなりやすいことがわかっています。
中耳炎は治療が遅れると、後遺症として難聴などになりやすくなるため注意が必要です。良性発作性頭位めまい症は、吐き気や嘔吐をともなうこともありますが緊急性はありません。
めまいの原因が、脳腫瘍などの脳の疾患である場合があります。脳腫瘍とは、頭蓋内にできる腫瘍のことです。子どもよりも、成人のほうが発症しやすいことがわかっています。
めまいのなかでも、高齢者に最も多く見られるのが、良性発作性頭位めまい症です。良性発作性頭位めまい症は、耳の奥にある耳石が剥がれ落ちることが原因で起こります。耳石は高齢になるほど剥がれ落ちやすくなるため、高齢者ほど良性発作性頭位めまい症になりやすいのです。
症状はつらいですが、後遺症や命に関わることがない良性の疾患です。耳石の位置を元に戻す治療により改善が期待できるので、気になる方は耳鼻科を受診するようにしましょう。
めまいを予防するには、次のことを心がけるのが大切です。
・風邪を引かないようにする
・ストレスをためないようにする
風邪やストレスは、めまいを引き起こす原因となることがあります。日頃から、手洗いうがいを心がけてウイルスに感染しないようにしたり、うまくストレス発散をしたりして気を付けましょう。
ただ、めまいには前述したように耳や脳に原因があり早急に治療が必要な場合もあります。自分でめまいの原因を判断するのは難しいため、めまいの症状が出たら早めに病院でみてもらうと安心です。
体がふわふわと浮いているように感じたり、周りの景色がぐるぐる回るように感じたりするような症状を「めまい」といいます。
めまいは、突発性難聴や中耳炎、良性発作性頭位めまい症、脳腫瘍など、耳や脳を始めとしたさまざまな原因で起こるものです。治療法は原因によって異なり、早急な対応が必要なケースもあるので、めまいが気になるときは早めに医療機関を受診するようにしましょう。
氏名:高橋健太郎(たかはし・けんたろう)
循環器内科医として臨床に関わりながら、心血管疾患のメカニズムを解明するために基礎研究に従事。現在はアメリカで生活習慣病が心血管疾患の発症に及ぼす影響や心血管疾患の新しい治療法の開発に取り組んでいる。国内・海外での学会発表や論文報告は多数。
日本内科学会認定内科医、日本循環器学会所属。
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