かすみ目の改善が期待できる栄養素・食べ物とは?
おすすめのレシピも紹介

目を使う仕事をしていると、かすみ目が気になるという方もいるでしょう。
生活習慣において、目を休ませること以外にかすみ目を改善する方法として、食生活を見直すことも大切です。

今回は、かすみ目が気になる人へおすすめの栄養素や食べ物と併せて、日常に取り入れやすいレシピも紹介します。

1.かすみ目におすすめの栄養素・食べ物

目の健康を保つために摂りたい栄養素とその働き、それぞれ多く含まれている食べ物を紹介します。

1-1.ビタミンA

ビタミンAのおもな成分であるレチノールには、目の粘膜を健康に保ったり、薄暗いところで視力を保ったりする働きがあります。小松菜、にんじん、かぼちゃなどの野菜に多く含まれています。

1-2.β-カロテン

β-カロテンはプロビタミンAと呼ばれ、体内で必要な量はビタミンAに変換されるという性質があります。そのため、ビタミンAと同様、目の健康のためには欠かせない栄養素です。

かぼちゃ、モロヘイヤ、いんげんなどの野菜に多く含まれています。

1-3.ビタミンB群

ビタミンB1とB12には、視神経や筋肉の疲労を解消し、視力向上に役立つ機能が期待されています。ビタミンB1は豚肉、米、豆類などに多く含まれ、ビタミンB12を多く含む食品はしじみやいくらなどです。

1-4.タウリン

タウリンは目の網膜に存在し、網膜の神経を抑制して網膜を保護する働きがあります。

また、目の神経や筋肉の緊張をほぐす働きもあるため、疲れ目のときに摂取できるとよいでしょう。タウリンは貝類やイカなどに多く含まれています。

1-5.アントシアニン

アントシアニンとはポリフェノールの一種です。網膜にあるタンパク質の一種ロドプシンは、アントシアニンを摂ることで再合成が促進されます。

アントシアニンはブルーベリーなどに多く含まれています。

2.かすみ目対策におすすめのレシピ

ここでは、かすみ目対策におすすめのレシピを3品紹介します。

2-1.かぼちゃのスコップコロッケ

まず紹介するレシピは、かぼちゃの滑らかな食感がおいしい「かぼちゃのスコップコロッケ」です。

【材料】作りやすい分量

  • ・かぼちゃ 1/4個

  • ・玉ねぎ 1/3個

  • ・牛ひき肉 120g

  • ・サラダ油 大さじ1と2/3

  • ・塩 適量

  • ・こしょう 適量

  • ・ナツメグ 適量

  • ・牛乳 大さじ2

  • ・パン粉 45g

  • ・バター 10g

  • ・パセリ(みじん切り)適量

【作り方】

  • 1. かぼちゃは種とワタ、皮を取り除き、適当な大きさにカットします。耐熱容器にかぼちゃを並べてラップし、電子レンジでやわらかくなるまで加熱し、熱いうちに潰しておきましょう。

  • 2. 玉ねぎはみじん切りにしておきます。

  • 3. フライパンにサラダ油大さじ2/3を中火で熱し、玉ねぎと牛ひき肉を炒めます。牛ひき肉の色が変わったら、塩、こしょう、ナツメグを加えましょう。

  • 4. 1と3を混ぜ合わせて、牛乳、塩、こしょうで味を調えます。

  • 5. フライパンにサラダ油大さじ1を入れ、弱めの中火で熱したらパン粉を炒めます。パン粉が色づいてきたら、4の上全体に広げましょう。

  • 6. 5に小さくちぎったバターを載せて、オーブントースターでバターが溶けるまで焼き、仕上げにパセリのみじん切りを散らしたら完成です。

かぼちゃは潰したときに滑らかな食感にするために、しっかりとやわらかくなるまで加熱しておきましょう。

2-2.ごぼうと豚バラの旨煮

次にご紹介するのは、「ごぼうと豚バラの旨煮」です。

【材料】2人分

  • ・ごぼう 1/2本

  • ・豚バラ薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 100g

  • ・ごま油 小さじ1

<A>

  • ・だし 100ml

  • ・砂糖 大さじ1/2

  • ・しょうゆ 大さじ1/2

  • ・酒 大さじ1/2

  • ・七味唐辛子 適量

【作り方】

  • 1. ごぼうは泥をきれいに洗い、ピーラーで食べやすい長さの薄切りにします。

  • 2. 鍋にごま油を中火で熱し、豚バラ肉を炒めましょう。肉の色が変わったのが確認できたら、ごぼうを入れて炒めます。

  • 3. 全体に油がなじんだら、<A>を加えましょう。煮立ったら弱火にし、ごぼうがやわらかくなるまで煮ます。

  • 4. 器に3を盛り付け、お好みで七味唐辛子を振りかけたら完成です。

ごぼうをピーラーで食べやすい薄さにしているため、包丁を使わずにできるレシピです。豚バラ肉は薄いしゃぶしゃぶ用を使うと、ごぼうと一緒に食べやすくなります。

2-3.いちごムースと白ワインのキラキラジュレ

最後にご紹介するレシピは、甘さ控えめで大人向けの「いちごムースと白ワインのキラキラジュレ」です。

【材料】グラス4~5個分

<いちごのムース>

  • ・いちご 150g

  • ・砂糖 30g

  • ・粉ゼラチン 3g

  • ・生クリーム 100ml

<白ワインのジュレ>

  • ・いちご(小粒)150g

  • ・ブルーベリー 20g

  • ・白ワイン 100ml

  • ・水 80ml

  • ・砂糖 25g

  • ・粉ゼラチン 3g

  • ・レモン汁 大さじ1

【作り方】

  • 1. まずはいちごのムースを作ります。水20mlと粉ゼラチンを耐熱容器に入れ、ふやかしたらレンジで加熱しましょう。500Wで15~20秒が目安です。

  • 2. フードプロセッサー(ミキサーでも可)に、ヘタを取ったいちご、砂糖、1のゼラチンを入れて混ぜます。

  • 3. 生クリームを7分ほどに泡立てたら、2を2回に分けて混ぜ入れて、グラスに注いで冷やし固めましょう。

  • 4. 次に白ワインのジュレを作ります。いちごはヘタを取り、半分にカット。粉ゼラチンは水大さじ1に入れてふやかしておきましょう。

  • 5. 白ワイン、水、砂糖を小鍋に入れて熱します。ひと煮立ちすれば、いちごとブルーベリーを入れて1分ほど加熱します。火を止めてから、ゼラチンとレモン汁を加えて混ぜます。

  • 6. 鍋の底を氷水に当て、ゴムベラでやさしく混ぜながらジュレ状になるまで冷やします。

  • 7. 固まった3の上に6のジュレを流し入れ、お好みでミントを飾れば完成です。

3の工程では1回だと均一に混ざりにくいため、2回に分けて混ぜ合わせるのがポイントです。1回目は泡立て器でしっかりと、2回目はゴムベラでさっくりと混ぜましょう。

かすみ目対策には睡眠や食生活の見直しが大切です

目の健康を保つためには、適度に休むことが大切です。また、睡眠時間を確保することや、栄養バランスの良い食事も目の健康には重要な要素といえます。

かすみ目が気になる方は、今回紹介したおすすめの栄養素や食べ物を、日頃の食事に取り入れてみてください。

いつまでも目の健康を保つために、目を労わる生活習慣を心がけましょう。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。