気になる「老化症状」
気になる「老化症状」
監修:ナビタスクリニック新宿院長
濱木珠恵
「鉄欠乏性貧血」は、体内の鉄不足が原因で起こります。そのため予防・改善には、不足しがちな鉄を毎日の食事で摂取することが大切。1日3回、規則正しく、栄養バランスのよい食事を心がけながら、鉄が豊富なメニューをプラスしていきましょう。手軽においしく、そして効率よく鉄を補給できるレシピをご紹介します。
鉄を多く含む食品といえば、レバーや赤身の肉が代表的です。これらの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」は、体内で吸収されやすいので、貧血ぎみの人は積極的にとるとよいでしょう。
一方で鉄は、納豆や厚揚げなどの「大豆製品」や、小松菜などの「緑黄色野菜」にも多く含まれています。これらはヘム鉄に比べると吸収率は劣りますが、野菜だけよりも、ビタミンCや、肉・魚・卵などのたんぱく質を含む食品と一緒にとることで吸収が高まります。食べ合わせにも気をつけながら、効率よく鉄を摂取しましょう。
レバーは体に吸収されやすい「ヘム鉄」が豊富なだけでなく、血液をつくるビタミンB12と葉酸も含む優秀食材。独特の臭みが苦手という人も、中濃ソースを使うことで食べやすくなり、ソース1本で味つけも決まるので手軽においしく仕上がります。
鉄が豊富な小松菜には、鉄の吸収を助けるビタミンCや、血液をつくる葉酸も含まれています。あまり知られていませんが、のりも鉄が豊富な食材。汁ものや和えものなどにさっと混ぜるだけで、鉄補給に役立ちます。仕上げに、お好みで鉄と葉酸を含む「白すりごま」をふりかけてもよいでしょう。
大豆製品のなかでも栄養価の高い「厚揚げ」には、豆腐の約3倍の鉄と、約5倍のたんぱく質が含まれています。食べごたえも十分な厚揚げと、鉄の吸収を助けるビタミンCを含む「ほうれん草」などの青菜は、効率よく鉄がとれる相性のよい組み合わせです。仕上げに「白ごま」をトッピングして、しっかり鉄を補給しましょう。
取材・文 FYTTE 編集部
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