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気になる「老化症状」

気になる「ニオイ」を抑えるには? 体臭を抑える2大食品を紹介

監修:五味クリニック院長
五味常明

加齢にともなう体の「ニオイ」に悩んでいませんか?
欧米人は日本人に比べて、自分のニオイに対してさほど神経質ではありません。しかし、日本人の場合、「自分のニオイが周りの人に迷惑をかけていないだろうか」と、必要以上に気にする方が多いようです。
そこで、すぐに取り組める対策として、毎日の食事に「消臭食品」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

ワキのニオイの原因物質は「アポクリン腺から出る汗」だった!

体のニオイの中でも、特に気になるワキのニオイ。その発生のメカニズムについて軽く頭に入れておきましょう。
その原因は、主に「アポクリン腺」という汗腺から出る汗にあります。

人間のカラダには「エクリン腺」と「アポクリン腺」という汗腺があります。
「エクリン腺」は、全身の至るところに200万個~500万個も存在しており、体温を調節するときや、辛いものや熱いものを食べたときに、99%が水分のサラリとした「無臭の汗」を出します。

一方、「アポクリン腺」は、ワキの下のような特定の部位にあり、糖質やアンモニア、脂質などが含まれて、ベトベトしているのが特徴です。特に、ワキは蒸れやすい部位のため、皮膚表面に存在している常在菌の動きがより活性化されやすい傾向にあります。

アポクリン腺から出た汗や皮膚表面の皮脂、アカなどが、常在菌によって分解されるプロセスで生じる臭いが「ワキガ」の正体です。

人によって、皮膚表面に存在している常在菌の数や種類、汗の量が異なるといわれています。つまり体臭は、生まれもった体質の産物ともいえるのです。

「ニオイ」予防に効果的な2大食品 ―リンゴ酢

体臭は遺伝的な要素もあるため、完全な予防が難しい側面がありますが、食事によって軽減できる可能性があります。

まず大切なのが、体臭に繋がりやすい臭い成分を多く含む、動物性のタンパク質や脂質の摂取を控え目にすることです。これだけでも、だいぶ効果がありますが、併せて皮膚表面の常在菌の働きを弱める食品を摂ることがポイントになります。

では、体臭予防に効果的な消臭食品とは何なのか。
ここでは、おすすめの食品を2つご紹介します。

リンゴ酢のイメージ画像

体臭予防に効果的な食品として、ひとつ目に挙げられるのが「リンゴ酢」です。
酢は抗菌作用や消臭作用をもち、リンゴには消臭作用があります。「リンゴ酢」は消臭効果の高い食品を掛け合わせた「消臭食品」なのです。

ここで、リンゴ酢の作り方をご紹介しましょう。リンゴ1個と酢500mlあれば、いつでも簡単に作れますから、ぜひお試しください。

消臭効果に期待大!「リンゴ酢」の作り方

材料:
  • リンゴ 1個
  • 酢 500ml
  1. 1.皮が付いたままのリンゴを1㎝サイズの角切りにしてください。種は取り除きます。
  2. 2.広口のビンに角切りにしたリンゴと500mlのお酢を入れてください。
  3. 3.直射日光の当たらない涼しい場所で、3~4週間程度置いておいてください。
  4. 4.酢の色が茶色に変化してきたら、できあがりです。
  5. 5.水やお湯で2倍程度に割って1日コップ1杯を目安に飲んでください。

「ニオイ」予防に効果的な2大食品 ―パセリ

パセリのイメージ画像

消臭効果が期待できる、ふたつ目の食品は「パセリ」です。
パセリには「クロロフィル」という成分が含まれており、強い消臭効果があります。さらに「フラボノイド」といわれる成分も含まれています。「フラボノイド」には、殺菌作用・抗菌作用・防臭作用があります。

パセリはそのまま食べていただくのがおすすめですが「苦くて食べづらい」という方は粉末にして、さまざまな料理にかけて召し上がっていただいてもかまいません。
朝・昼・晩と分けて、積極的に食事に取り入れてみるとよいでしょう。

「パセリの粉末」の作り方

材料:
  • パセリ 1房
  • オリーブオイル 数滴
  1. 1.パセリを水洗いして、泥や砂を落としてください。
  2. 2.パセリを細かくみじん切りにしてください。フードプロセッサーなどを用いてもOKです。
  3. 3.オリーブオイルを数滴かけたらできあがりです。さまざまな食品にふりかけて召し上がってください。

まとめ

ワキのニオイは、アポクリン腺から出る汗やアカ、皮脂などを常在菌が分解したニオイ

体のニオイの予防に効果的な食品は「抗菌作用・消臭作用」があるリンゴ酢

体のニオイの予防には、「クロロフィル」や「フラボノイド」が含まれているパセリもおすすめ

取材・文 FYTTE 編集部

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