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気になる「老化症状」

「汗臭さ」は消臭食品の摂取がおすすめ!汗の臭いを抑える2大食品を解説

監修:五味クリニック院長
五味常明

春先から夏にかけて、気になるのが「汗の臭い」です。
どんなに注意をしても、電車やバスの中などにいると、どうしても汗の臭いが伝わってしまいますから厄介です。

「汗の臭い」が気になる方は、「汗の臭いを軽減する効果的な食品」を積極的に摂取することがおすすめです。「医食同源」という言葉がある通り、食事から汗臭さを予防・解消するのも、効果的な対策方法の一つなのです。

「汗の臭い」は皮膚表面に付着している常在菌の仕業だった!

「汗の臭い」というと、汗そのものが臭いを発しているように思われがちですが、実をいうと汗は、ほとんど無臭です。

しかし、エアコンの使い過ぎや運動不足などが原因で、体中にある汗腺が正常に働かなくなると、塩分が少なく蒸発しにくい汗が出ます。そういった汗はアルカリ性に傾いていますから、アルカリ性を好む皮膚表面の常在菌の働きを活性化させます。

その結果、皮膚表面にある汗やアカ、皮脂が、常在菌の働きで盛んに分解されるようになり「汗の臭い」を生じさせるのです。つまり「汗の臭い」は、常在菌が分解した汗や皮脂、アカなどの臭いなのです。

「汗の臭い」にアプローチするには「汗腺機能」を正常化したり、「常在菌の働き」を弱めたりする食品を摂取することが効果的です。

では、汗の臭い予防に効果的な食品とは、どのようなものなのか。
これから、詳しく紹介していきます。

「汗臭さ」の予防に効果的な食品

梅干し

まずひとつ目に挙げられるのが「梅干し」です。
梅干しに含まれるクエン酸が汗の臭いを効果的に抑えます。また、梅干しには強い「抗菌作用」と菌の増殖を抑える「静菌作用」があることが知られています。常在菌の活動を弱めるという意味では、効果が期待できる食品の一つといえるでしょう。

目安としては1日に1粒の梅干しを摂取するのがおすすめです。

「梅干しの酸っぱさが苦手で食べられない」という方は、「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)」を作って飲んでみましょう。簡単に作れますから、ぜひ試してみてください。

「梅醤番茶」の作り方

  1. 1.湯呑み茶碗に梅干しを一粒入れて、箸などでもみつぶしてください。
  2. 2.つぶした梅干しに醤油をひと垂らし入れてください。
  3. 3.熱く煮えた番茶を注いでできあがりです。

「梅醤番茶」を飲むポイントについても、押さえておいてください。

・飲む時間帯は「朝一番の空腹時」
朝一番の空腹時に飲むと、夏バテやエアコンで冷え切ったカラダに効果がありますから大変おすすめです。
・番茶の温度は85℃以上の熱湯
番茶に含まれるカテキンやビタミンCは、熱いお湯で溶け出す性質があるので、85℃以上の高温でいれるようにしましょう。
・番茶の"出がらし"も有効活用できる
出がらしは捨てないでガムを噛むように、お口のなかでクチャクチャしてみましょう。出がらしから多量のカテキンが抽出され、消臭効果が期待できます。口臭予防にも効果があるので「一石二鳥」といえるでしょう。

緑茶

「緑茶」も梅干し同様に「消臭効果」が期待できる食品のひとつです。
緑茶の消臭効果の根拠は、豊富に含まれている「カテキン類」「フラボノイド類」などの「ポリフェノール」です。これらは「活性炭」のような微細構造になっており、臭い成分を吸着して消臭する機能があります。

さらに、緑茶には「抗菌作用」があります。そのため、臭いの元になる皮膚表面の常在菌の活動を抑える効果も期待できます。

毎日の生活への取り入れ方としては、普段、飲んでいるコーヒーや紅茶などを「緑茶」に変えてみるのが最も手軽でおすすめの方法です。

なお、「緑茶」を飲むポイントについても、しっかり押さえておいてください。

・2~3煎目以降の緑茶を飲む
緑茶の消臭効果が最大化されるのは「2~3煎目以降」です。1煎目はビタミンCやカフェインの抽出量が多く、2煎目以降にようやく「カテキン」が抽出されてきます。消臭効果の本丸は「カテキン」ですから、お茶の味は薄くなってしまいますが、同じ茶葉で何度も緑茶をいれるとよいでしょう。
・茶葉の出がらしをガーゼに包んでカラダを拭く
出がらしには豊富なカテキンが残っていますから、お茶をいれたあとも有効活用するのがおすすめです。出がらしをガーゼなどの布に包んで、汗ばんだカラダを拭きましょう。

まとめ

皮膚表面の常在菌が汗やアカ、皮脂などを分解した結果、生み出されるのが「汗の臭い」

汗の臭いを予防するのに効果的な食品は「抗菌作用」の強い梅干し

「カテキン」が豊富に含まれる緑茶もおすすめ

取材・文 FYTTE 編集部

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