日本に、にんにくが伝わったのは、4世紀後半から5世紀前半頃と考えられています。日本最古の書物『古事記』には、にんにくが人々の健康に重宝されていたことや、「ヤマトタケルノミコト」が山の神(鹿の化け物)に出くわした際、にんにくを用いて退治したという記述があります。にんにくは、当初、特別な食材であり、魔除けとしても用いられていました。広く普及したのは明治に入ってからです。そして現在、日本全国それぞれの地域で土地の気候に適したにんにくが栽培され、料理のスパイスとしてはもちろん、その健康パワーにも注目が集まっています。