8月Vol.03:夏の良質タンパク源 だだちゃ豆
枝豆のハニーコールスロー:119kcal

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苗を植えてから2カ月目、7月初旬の豆畑

8月の旧盆を過ぎた頃が収穫の最盛期

庄内米を使った「だだちゃ豆の炊き込みご飯」

初夏から夏に向けて出回り始める枝豆。全国でさまざまな品種が作られていますが、なかでも独特の香りと強い甘味で名高い山形県鶴岡市の「だだちゃ豆」を取材しました。

庄内藩・鶴岡の名産『だだちゃ豆』

 『だだちゃ豆』は、山形県鶴岡市の白山地区など、旧鶴岡市管内で、江戸時代から作られてきた在来種の枝豆です。『だだちゃ豆』の「だだちゃ」というのは、地元の言葉で「おやじ」「お父さん」の意味です。昔、枝豆好きの殿様が、枝豆を持ち寄らせては、今日はどこの「だだちゃ」の枝豆か?と聞いていたことから、『だだちゃ豆』と呼ばれるようになったといわれています。
 毎年8月初旬より早生種の出荷が始まりますが、元祖だだちゃ豆といわれる白山品種は、8月の中旬から下旬までの短い期間のみ。いよいよ収穫の最盛期を迎えます。
 今回は、独特の香りと深みのある甘みがうれしい夏の味覚、鶴岡市の名産『だだちゃ豆』を取材しました。

特有の自然環境が育む『だだちゃ豆』

 一般的な枝豆は、表面の産毛が白く、三つ入りのサヤが多いのですが、だだちゃ豆は茶色の産毛で覆われ、くびれも深く、二つ入りのサヤが多いのが特徴です。見映えはよくありませんが、トウモロコシのような独特の香りと深い甘みはまた格別。食べ始めると止まらないほどのおいしさです。
 その旨みを生み出してきたのは、米どころ庄内平野の中心に位置する鶴岡特有の風土と気候です。名峰・月山から流れる赤川の扇状地は砂壌土が多く、透水性が高いため枝豆の栽培にも好適です。さらに変化に富んだ気候と、夏の昼夜の大きな温度差がだだちゃ豆の成育には欠かせないといわれます。そのため、鶴岡以外の土地では栽培が難しく、また栽培に手間がかかるため生産量はわずか。生のおいしさは、この時期にしか味わうことができないため、遠方から買い求めに来る人もいるそうです。

旬の枝豆・夏の健康野菜!

 枝豆は成熟前の若い大豆で、良質な植物性タンパク質に加え、ビタミンB1・B2、カルシウム、食物繊維を多く含んでいます。また、大豆には含まれていないβ-カロテンやビタミンCなどの抗酸化成分も豊富で、大豆と緑黄色野菜の栄養的特徴を併せ持っています。
 さらに、枝豆のタンパク質に含まれるメチオニンには、ビタミンB1やCとともに、アルコールの分解を助けてくれるうれしい働きもあります。夏、ビールなどのおつまみに枝豆を食べるのは、非常に理にかなったことといえるでしょう。
 庄内米の産地である鶴岡では、だだちゃ豆の炊き込みご飯がよく食卓にならびます。またアイスクリームやフリーズドライの加工品なども人気ですが、やはり旬のものは塩茹でがいちばん。そのままはもちろん、サラダにしてもおいしくいただけます。
 最近は近縁種も出回るようになりましたが、本場の旬のおいしさと栄養たっぷりな『だだちゃ豆』で、暑い夏も彩り涼やかに楽しみませんか。

庄内藩の面影が色濃く残る藤沢文学ゆかりの城下町

 庄内藩14万石の城下町として発展した鶴岡は、東北で唯一現存する藩校や、明治・大正期の洋館など史跡や文化財が多く現存する街です。時代小説の第一人者・藤沢周平ゆかりの地としてもよく知られており、往時の足跡を残す美しい街並みや風景は、訪れる人を藤沢文学の世界へと誘います。
 質実剛健な教育文化の土壌を育んだ庄内藩校「致道館」

写真・資料提供:JA鶴岡、鶴岡市

今旬レシピ:ビタミンCたっぷりの健康サラダ! 枝豆のハニーコールスロー調理時間:約20分

栄養成分(1人分)
エネルギー:119kcal
タンパク質:5.0g
脂質:7.2g
炭水化物:9.5g
塩分:1.0g
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この料理は、坂元醸造の坂元のくろず 天寿(3年もの)とロザーティ社のエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルを使用しています。坂元のくろず 天寿(3年もの) 720mL エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル 500mL

[材料(4人分)]

枝豆(サヤ付き)

・・・・・

250g

キャベツ

・・・・・

小1/4個

薄切りハム

・・・・・

4枚

玉葱

・・・・・

1/6個

A:はちみつ(大さじ1/2)、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル、黒酢(各大さじ1と1/2)、塩(小さじ1/3)、粗挽き黒こしょう(小さじ1/4)

[作り方]

1.

キャベツは6cm長さの太めの千切りにし、塩小さじ1/3(分量外)を振り入れ手でもむように混ぜ合わせ10分ほどおく。ハムは半分に切ってから3mm幅に切る。

2.

枝豆は塩少々(分量外)を加えた熱湯でやわらかく茹でて冷水に取り、水気を切ってサヤから実を取り出す。

3.

玉葱をすりおろし、A.の材料を混ぜ合わせてドレッシングを作る。キャベツを手で搾って水気をよく切り、ハム、枝豆とともにドレッシングで和える。

Point

作ってすぐに食べられますが、30分ほど冷蔵庫で冷やすと味もなじみ、よりおいしく食べられます。