9月Vol.04:口の中でとろけるやさしい甘さ イチジク
イチジクとえびのサラダ:179kcal

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幹から上方に新枝が伸び、葉のつけ根に1個ずつ着果

成熟すると紫外線によって赤紫色に色づいていきます

外観が美しく糖度が高い安城産。少し冷やして食べると格別です

秋の訪れとともに店頭に並び始める「イチジク」。漢字では「無花果」と書きますが、実は、果実の中にある赤い小さな粒が花の部分です。市場に出ている品種は西洋イチジクが主流で、厚い果肉と後を引くやさしい甘さが特徴。出荷を迎える名産地の安城市を取材しました。

古代エジプト時代から栽培されてきた果実

 旧約聖書にも登場する「イチジク」は、古くから人々に親しまれてきた果実。日本では、蓬莱柿などの在来種が、昔から庭木としてよく見かけられました。現在、最も多く栽培されているのは「桝井ドーフィン」という品種で、肉厚で風味が良いことから、昭和30年代より愛知県西三河地方を中心に広く栽培されるようになりました。
 日本一の出荷量を誇る、ここ安城市では、「イチジク」の木の幹を地面に這うように一文字に伸ばす独特の栽培方法を行っています。そのきっかけとなったのが昭和34年の伊勢湾台風。木のほとんどが倒されてしまったのですが、逆に低い樹のほうが収穫しやすく、品質の良い果実が安定的にとれることがわかり、以来こうした、低く仕立てる樹型が定着しました。
 収穫は8月の後半から10月頃までが最盛期。赤紫色につやつやと色づいた「イチジク」のとろけるようなやさしい甘さと、プチプチとした食感は、まさに秋を告げる旬の味わいです。

日持ちがしないので熟度と鮮度が特に重要

 「イチジク」は、色づきが良いものほど糖度が高く、味も濃厚になります。店頭では、皮が赤紫色でつやと張りがあるものを選びましょう。また、よく熟したものほど傷みやすいので、早めに味わいたいものです。
 まずは、そのまま冷やしていただくのがいちばんですが、火を通すと甘い香りが立ちのぼり、ジャムや赤ワイン煮などにすると、また違ったおいしさが楽しめます。日持ちも良くなるので、生産者の家庭でもよく作られるそうです。

健康に役立つヘルシーな果物

 「イチジク」の果肉には食物繊維や、鉄、カリウム、カルシウムなどのミネラル成分が豊富で、肉や魚の消化を助ける酵素が多く含まれ、健康に役立つヘルシーな果物として注目されています。
 消化によく、この季節にはおすすめの「イチジク」を、この秋に楽しんでみませんか。

美しい花と施設に囲まれた“日本のデンマーク”

安城市にある「デンパーク」は、風車や美しい四季の花々、レストラン、市場など、デンマークの自然や街並みを楽しめる文化公園。カフェテラスでは、美しい花に囲まれながら珍しいイチジクティーなども楽しめます。売店では輸入菓子や手作りソーセージ、イチジクジャムなども販売。10月に行われる「秋穫祭」や「ハロウィンカーニバル」は恒例の人気イベントで、毎年多くの観光客で賑わいます。

●お問い合わせ:0566-92-7111 ホームページ http://denpark.jp/

今旬レシピ:黒酢の酸味が効いた爽やかな一品 イチジクとえびのサラダ調理時間:約20分

栄養成分(1人分)
エネルギー:179kcal
タンパク質:8.5g
脂質:10.8g
炭水化物:11.7g
塩分:0.9g
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この料理は、坂元醸造の坂元のくろず 天寿(3年もの)とロザーティ社のエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルを使用しています。坂元のくろず 天寿(3年もの) 720mL エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル 500mL

[材料(4人分)]

イチジク

・・・・・

3個

えび(殻つき)

・・・・・

中12尾

水菜

・・・・・

1/2束

紫玉葱

・・・・・

1/2個

A:黒酢(大さじ1と1/2)、だし汁(大さじ2)、砂糖(大さじ1/2)、塩(小さじ1/3)
B:エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル(大さじ2)、白練りごま(大さじ2)、白味噌(大さじ1)

[作り方]

1.

えびは茹でて、殻をむく。水菜は5cmの長さに切り、紫玉葱は薄切りにして水菜と合わせて冷水にさらし、水気をよく切る。

2.

イチジクは皮ごと洗って水気をふきとり、へたを切り落とし6~8等分のくし切りにする。

3.

A.の材料を泡だて器で混ぜ合わせてから、B.を加えてさらによく混ぜ合わせ、ドレッシングを作る。

4.

1.2.を和えて器に盛り付け、3.をかける。

Point

旬の新鮮なイチジクは皮も柔らかくて甘いので、皮ごと使いましょう。