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第104回 若さを支える 海の青野菜 わかめ

監修    坂本 一男(さかもと かずお)先生 [水産学博士・おさかな普及センター資料館館長]

1951年生まれ。北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了。97年(一財)水産物市場改善協会・おさかな普及センター資料館館長に就任。日本おさかなマイスター協会講師。『新版 魚の分類の図鑑』(共著 東海大学出版会)、『すし手帳』(監著 東京書籍)など著書多数。

味噌汁や酢の物などの材料としておなじみのわかめ。食物繊維やミネラル類を豊富に含み、日々の健康づくりに役立つといわれています。近年、ヘルシーフードとして見直されているわかめの健康パワーと美味しい食べ方をご紹介いたします。

神前にも供えられる縁起の良い食べ物

四方を海で囲まれた日本にとって、海藻は滋養豊かな海からの贈り物。中でも北海道から九州まで幅広く分布するわかめは、その代表格の一つです。

わかめは漢字で「若布」と書かれることがありますが、これは「若返る」の意味に通じることから、縁起の良い食べ物とされ、かつては朝廷に献上されたり神前にささげられたりしてきました。今でも航海の安全、豊漁を祈願し、わかめを供える神事を行う神社もあります。

海藻特有のぬめり成分が現代人の健康維持に一役

成分で注目したいのが、ぬめりのもとであるフコイダンなどの多糖類。これらは食物繊維の一種で、からだの内側から健康をサポートしてくれます。

わかめには、ほかにも、ヨウ素やカルシウムなどが含まれ、しかも低カロリー。美と健康のために日々摂りたい”海の青野菜”といえるでしょう。

部位により食感や味わいにも違いが

わかめは乾燥品や塩蔵品が通年で手に入りますが、この時季は地域によって、生わかめも出回っています。ゆでると青みがかった茶色が鮮やかな緑に変わり、いい香りが。酢じょうゆや、わさびじょうゆをつけて食べると絶品です。

わかめは葉、茎、胞子葉(ほうしよう)に区分でき、食感や味も違います。調理の工夫で上手に取り入れてみませんか。

美と健康にうれしい わかめを食卓に! わかめの食感がアクセント 豆腐とゴマを使ったヘルシーな一皿 わかめとゴマのハンバーグ

材料(2人分)

生わかめ
・・・・・60g
木綿豆腐
・・・・・150g
合いびき肉
・・・・・200g
白いりゴマ
・・・・・大さじ2
サラダ油
・・・・・大さじ1
A
長ねぎのみじん切り
・・・・・1/4本分
おろししょうが
・・・・・小さじ1
片栗粉
・・・・・小さじ2
塩、こしょう
・・・・・各少々
大葉、ミニトマト
・・・・・お好みで
おろしポン酢
・・・・・お好みで

作り方

(1)
生わかめはたっぷりの熱湯でさっとゆでて水に取る。水気を切り2〜3cm幅に切る。
(2)
ボウルに水切りした木綿豆腐を入れて手で細かくつぶし、合いびき肉、白いりゴマとAの材料を入れて粘りが出るまでよく混ぜ合わせる。
(3)
(2)(1)を加えて混ぜ合わせ、2等分にして小判形に整え中央をくぼませる。
(4)
フライパンにサラダ油を入れ中火で熱し(3)を入れて焼く。2分ほど焼いて焼き色が付いたら裏返し、同じように焼き色が付くまで焼き、水大さじ5を加えてふたをし、火を少し弱めて2〜3分蒸し焼きにする。
(5)
(4)を器に盛り付け、お好みで大葉、ミニトマト、おろしポン酢を添える。
  • ※ケチャップ、中濃ソース各大さじ3を混ぜ合わせた洋風ソースも美味。
  • ※塩蔵わかめを使う場合は、20g(約3倍になります)を流水で洗い、たっぷりの水に2〜3分つけてから使いましょう(ゆでなくて大丈夫です)。
部位別のおすすめの食べ方 葉 やわらかい部分なので、生はしゃぶしゃぶが美味。味噌汁や酢の物、うどん、サラダなどにも。 茎 コリコリした食感で、酢の物や炒め物、煮物のほか、味噌漬けやつくだ煮にしても乙な味に。 胞子葉 「めかぶ」とも呼ばれ、特にぬめりが強いので、細かく刻んでしょうゆなどを加え“めかぶとろろ”に。