昔から南国フルーツの定番として親しまれているパイナップル。松(パイン)かさに似た形で、りんご(アップル)のような味と香りがすることから、その名前がつきました。独特の酸味と甘味は、これからの暑い季節には格別の美味しさ。夏の美容や健康に役立つ成分も多く含まれ、デザートや料理の材料としてぜひ活用したい果物です。

艶やかな緑の葉と黄金色の果肉の鮮やかなコントラストが魅力のパイナップル。栄養面で特徴的なのは、エネルギー源となる糖質とともに、糖質をエネルギーに変えるために必要なビタミンB1が多く含まれていることでしょう。
また、ビタミンB6、カリウム、クエン酸や、食物繊維、ビタミンCも含まれています。
さらにタンパク質分解酵素を含んでいるのも、パイナップルの特徴です。調理前の肉を、すりおろしたパイナップルに漬けておくと柔らかくなるのは、この酵素の働きによるものです。
この酵素は、暑い時季に弱りがちな健康維持にも役立つといわれています。その働きを期待する場合には、料理の最後にフレッシュなものを加えたり、のせたりして使うのがポイントです。

選ぶ時は重みがあり、香りの良いものを。中の糖分は底に偏りやすいので、葉がついている方を下にして一晩おくと甘味が均一になります。
食ベ切れない時には、一口大に切って冷凍を。そのままアイスとして食べたり、料理に加えたり、ドリンク作りなどにも使えます。南国フルーツで、今年の夏を元気に過ごしてみませんか。