• メールで送る

第108回 修行僧が伝えた健康食材 お麩

監修 検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)先生 [料理研究家・管理栄養士]

赤堀栄養専門学校卒業。和をベースにした飽きのこない味に、新しいアイデアをプラスしたレシピが好評。『「塩分0g」の満足ごはん』『朝つめるだけ! スープジャーのサラダ弁当』(ともに青春出版社)、『体を整える常備菜』(学研パブリッシング)など著書多数。

煮物やお吸い物などの具としておなじみのお麩。
軽くてふわふわしていて、それほど栄養がないように見えるかもしれませんが、実は精進料理をルーツにもつ、肉や魚にも負けない高タンパクの健康食材。
その魅力を上手にとり入れるための食べ方のコツをご紹介します。

中国より伝わり全国へ。茶事では菓子として登場

お麩のルーツは中国で、仏教上の交流の際に日本に伝えられ、室町時代には僧侶の精進料理として使われていたと推測されます。
生麩と焼き麩がありますが、保存がきく焼き麩は大変重宝され、全国各地に様々な焼き麩製品が見られるのは、修行僧らが作り方を広めたからだといわれています。
ひと口サイズの小町麩や渦模様の観世麩、棒に巻いて焼いた車麩がおなじみですが、板状の庄内麩、油で揚げた仙台麩、関西の四角い丁字麩なども有名です。
また、千利休が焼き麩を茶会の菓子として使ったという興味深いエピソードも残されています。

高タンパクでヘルシー。見直したい伝統食材

お麩の原料は小麦粉に含まれるグルテンという植物性のタンパク質。小麦粉やもち粉を混ぜ合わせて成形して焼き、乾燥させたのが焼き麩です。体に大切な必須アミノ酸のほか、鉄や亜鉛、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも含まれています。
また、高タンパクで低エネルギーなのもうれしい点。やわらかくて消化吸収が良く、満腹感が得られるので、子どもからお年寄りまで、幅広い年代の方々におすすめ。ヘルシーフードとして見直したい伝統食材です。

便利な使い方や食べ方もいろいろ

焼き麩は戻して使うのが基本ですが、使う前に水気をぎゅっとしぼるのがコツ。煮汁などをよく含んでくれます。また、味や香りにくせがないので、そのまま食べたり、焼いたり、砕いてひき肉料理のかさ増しに使ったりなど、いろいろな料理にアレンジできます。
体にやさしい伝統食材を食卓にとり入れてみませんか?

お麩を使った創作料理

お麩のぷりぷりした食感が魅力 麩チャンプルー

材料(2人分)
車麩
・・・・3枚
玉ねぎ・ニラ
・・・・各50g
にんじん
・・・・30g
豚ロース肉薄切り
・・・・80g
サラダ油
・・・・大さじ1
・・・・小さじ1/4
卵(溶きほぐす)
・・・2個
・・・・少々
しょうゆ
・・・・小さじ1
削り節
・・・・5g
作り方
(1)
麩は水で戻し、しっかり水気をしぼりひと口大にちぎる。
(2)
野菜類は食べやすい大きさに、豚肉は2cm幅に切る。
(3)
フライパンでサラダ油を中火で熱し、豚肉を炒める。玉ねぎ、にんじんを加え、しんなりしたらニラを入れ、塩を加える。
(4)
A(1)を入れ軽く混ぜ、(3)に加えて手早く炒め合わせ、しょうゆを回し入れる。器に盛り、削り節をかける。

旨みを吸ったお麩は食べ応え十分 トマト煮

材料(2人分)
車麩
・・・・4枚
にんにく
・・・・1/2片
玉ねぎ
・・・・50g
セロリ
・・・・40g
アンチョビ
・・・・2枚
オリーブオイル
・・大さじ1/2
トマト缶(カット)
・・200g
砂糖
・・・・小さじ1/2
・・・・100ml
・・・・小さじ1/4

※ローリエ、タイム、オレガノ、バジルなどのドライハーブを加えても

作り方
(1)
麩は水で戻し、しっかり水気をしぼりひと口大にちぎる。
(2)
にんにく、玉ねぎ、セロリはみじん切り、アンチョビは刻む。
(3)
鍋でオリーブオイルとにんにくを中火で熱し、玉ねぎ、セロリを炒める。しんなりしたら(1)、アンチョビ、Aを加える。煮立ったら火を弱め、時々混ぜながら汁気がなくなるまで煮る。
*2つの料理はほかの焼き麩でも美味しく作れます(30〜40gが目安)
意外な美味しさ新発見!

麩レンチトースト

(1)
水で戻して水気をしぼった車麩(4枚)を卵液(卵2個、牛乳150ml、砂糖大さじ2、バニラエッセンス少々)に浸す。
(2)
フライパンを弱火でよく熱し、バター(大さじ1)を溶かして(1)を入れ、少し火を強くして両面をこんがりするまで焼く。
(3)
お好みでシナモンを振り、ハチミツなどを添える。

※材料は2人分

お麩を使った料理にも相性抜群 上質なオリーブオイル おすすめ商品のご紹介

エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルロザーティ社 エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル

ひと振りでたちまちご馳走に変える、稀少な極上オイル。
洋食から和食まで、豊かで健やかな食卓を楽しみたい方へ

詳しくはこちら