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第109回 雷とともに現れる“神の魚”ハタハタ

監修 坂本 一男(さかもと かずお)先生 [[水産学博士・おさかな普及センター資料館館長]]

1951年生まれ。北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了。97年(一財)水産物市場改善協会・おさかな普及センター資料館館長に就任。日本おさかなマイスター協会講師。『新版 魚の分類の図鑑』(共著 東海大学出版部)、『魚類学の百科事典』(共編著 丸善出版)など編著書多数。

日本海、オホーツク海に広く分布する「ハタハタ」。名産地の秋田県では、海に雷がとどろく11月から12月にかけて、産卵のためにハタハタの大群が沿岸へ押し寄せてきます。この時季のメスは卵の「ブリコ」も多く、特に美味。栄養と生命力が詰まったハタハタの魅力と美味しい食べ方をご紹介します。

古くから郷土料理に欠かせない秋田の県魚

“秋田名物、八森(はちもり)ハタハタ”と秋田音頭にも歌われたハタハタは、昔から食生活に密着してきた魚。雷とともに現れるのでカミナリウオとも呼ばれ、漢字では魚へんに「雷」や「神(神)」と書きます。

代表的な郷土料理の一つが「しょっつる鍋」。しょっつるとはハタハタなどを塩漬けにして発酵させた調味料。ハタハタとしょっつるに豆腐と野菜を加えて作る鍋料理は、寒い季節にはもってこいです。また、ハタハタを塩とご飯と麴(こうじ)などで漬け込む「いずし」も、正月になくてはならない伝統料理。「ブリコ」と呼ばれる卵も独特の食感で珍重されています。

DHA・EPAが豊富

ハタハタには、タンパク質のほか、DHA・EPAなどの良質な脂肪酸が多く含まれています。

また、ビタミンE、ビタミンB群、ビタミンA、カリウムなども含まれています。

ハタハタはうろこがないのが特徴。骨もやわらかいので、不足しがちなカルシウムやビタミンDなども無駄なく摂ることができます。

和風はもちろん、洋風の味付けでも美味

かつて著しく減少した秋田のハタハタですが、最近は漁獲量が回復傾向に。北海道、山陰地方などでも漁が行われており、一年を通して手に入ります。

その身は熱を通すとふっくらとやわらかく、塩焼きや煮付け、から揚げなどのほか、洋風の味付けにしても美味。この冬、ぜひ味わってみませんか。

ハタハタ洋風レシピ ひと工夫で新感覚の美味しさに!

ムニエル バターの香ばしさに濃厚なマヨネーズソースがマッチ

材料(2人分)
ハタハタ
・・・・・・・・・6尾
塩、こしょう
・・・・・・各少々
小麦粉
・・・・・・・・適量
バター
・・・・・・大さじ1
マヨネーズ
・・・・・・大さじ3
粒マスタード、牛乳
・・・・各大さじ1
はちみつ
・・・・・・小さじ1
作り方
(1)
Aの材料をよく混ぜ合わせておく。
(2)
ハタハタは頭と内臓を取り、洗ってからキッチンペーパーなどで水気をふく。両面に塩、こしょうを振り、小麦粉をまんべんなくまぶす。
(3)
フライパンを中火で熱し、バターを溶かして(2)を入れる。両面をこんがりきつね色に焼き、器に盛り付け(1)をかける。お好みで粉ふき芋などを添える。
※粉ふき芋、ゆでたブロッコリーや人参など、付け合わせはお好みで。

フリッター 食欲をそそるカレーの風味。サクッとした食感で、骨まで美味しく

材料(2人分)
ハタハタ
・・・・・・・・・・・6尾
塩、こしょう
・・・・・・各少々

〈 衣 〉

小麦粉
・・1/2カップ(50g)
片栗粉、粉チーズ
・・・・各大さじ1
カレー粉
・・・・・・小さじ1
ベーキングパウダー
・・・・小さじ1/2
・・・・・・・・・1個
・・・・・・・・50ml
パセリのみじん切り
・・・・・・大さじ2
サラダ油
・・・・・・・・適量
ケチャップ、ソース
・・・・・お好みで
作り方
(1)
ハタハタは頭と内臓を取り、洗ってからキッチンペーパーなどで水気をふき、両面に塩、こしょうを振る。
(2)
ボウルに衣の材料を入れ、手早く混ぜ合わせる。
(3)
フライパンに深さ2cmほどサラダ油を入れて170度に熱し、(1)(2)の衣にくぐらせてからサラダ油に入れる。時々返しながら4〜5分揚げる。器に盛り付け、お好みでケチャップとソースを混ぜて添える。

※ムニエルとフリッターは、一夜干しのハタハタでも美味しく作れます。
尾頭付きのまま、酒または水を大さじ4ほど振り、10分置いてから水気をふき、塩は振らずにこしょうだけ両面に振って作りましょう。

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