正式な名称は「キウイフルーツ」。20世紀になって栽培が始まった新しい果物です。輸入された当初は酸味が強いイメージもありましたが、品種改良が進み、甘みが強い様々な品種も登場。ビタミンCなどが豊富に含まれることから、近年は、美と健康に大切なフルーツとして注目を集めています。

一年を通して店頭で手軽に買えるのがキウイの魅力。4~12月ごろまではニュージーランド産が、12~4月ごろまでは国産のキウイが出回り、この季節は両方の美味しさに出合えます。
キウイはバナナと同じように出荷後に追熟して甘みを増すのが特徴。芯の上下を指で軽く押し、弾力を感じたら食べごろです。

輪切りにすると表れる美しい果肉には、体に大切な栄養がたっぷり含まれています。
中でも、ビタミンCは、大きめなら1個で1日の必要量が補えるほど。ビタミンEも豊富で、同じ抗酸化作用をもつビタミンCとの相乗効果で、活性酸素を抑える働きが期待できます。
ほかにもカリウムや、食物繊維も多く含まれており、健康維持のために積極的に摂りたいフルーツです。

そのまま半分に切ってスプーンですくっていただくことができますが、キウイの酸味と甘みを調味料のように使うと、いつもの料理が一段と美味しくなります。
コツは、塩味やコクのある素材と合わせること。甘・酸・塩・コクの四つのバランスによる味のハーモニーが生まれます。
簡単にできるのが、すりおろしたキウイの果肉にオリーブオイル、酢、塩などを混ぜたドレッシング。様々な料理に活用でき、中でも冷たいパスタと和えた一皿は絶品です。キウイ料理を春の食卓にとり入れてみませんか。