緑豆を発芽させた「緑豆もやし」。低カロリーのヘルシー食材としておなじみですが、注目したいのは、体内の水のめぐりを良くして、余分な水分や熱の排出を促してくれる働きです。梅雨時の健康維持に役立つもやしのちからを上手に食卓に取り入れましょう!

もやしは、豆類や穀類などの種子を発芽させた若芽の名称。そのうち、一年を通して最も多く流通しているのが、緑豆もやしです。
見た目はか弱いイメージですが、豆の時にはないビタミンCやアスパラギン酸などの栄養素を含み、腸の健康に大切な食物繊維が豊富。さらに注目したいのが、もやしの発芽パワーです。
豆は“生命の源”であり、一粒ひと粒から芽を出し伸びるもやしには、自然のエネルギーがぎっしり詰まっています。こうしたちからは、私たちが命をつなぎ、営んでいくための“営養”ともいえるでしょう。

漢方でも、緑豆もやしは体内の余分な水分や熱の排出を促し、利尿作用や解熱作用がある食材とされてきました。
特に梅雨の時季は、体の中に余分な水分や熱、疲労物質などがたまりやすいので、むくみやほてり、だるさを感じる人にはおすすめしたい食材。また、体内に滞りがちな老廃物を排出する働きも期待できます。
さらに、もやしは低カロリーでかさもあるので、ダイエット食にもぴったり。価格が手ごろなのもうれしい点です。

調理法も、炒める、ゆでる、揚げる、蒸す、などとバラエティー豊か。調理のコツとしては、ビタミンCなどの栄養成分をできるだけ壊さないように、さっと火を通すのがおすすめです。
和食、中華、エスニックはもちろん、イタリアンの味付けも意外に合います。この季節、積極的に食卓に取り入れてみませんか。