日本近海の岩場に広く分布しているヒジキ。食卓では脇役の食材と見られがちですが、体に大切な様々なミネラルや食物繊維を多く含んでいます。中でもカルシウムの含有量は海藻類の中でもトップクラス。汗をたくさんかき、体内のミネラルが失われやすいこの季節こそ、上手にとり入れて、夏を元気に過ごしましょう。

日本人とヒジキとのつき合いは長く、縄文時代から食されていたともいわれています。
ヒジキは、農作物だけでは不足しがちなカルシウムが豊富で、カルシウムの吸収を助けるマグネシウムもバランス良く含んでいるのが特長。昔から日本人のカルシウム摂取を支えてきた伝統的な食材の一つです。

ヒジキは食物繊維も豊富です。
また、カリウムや、亜鉛、ビタミンB2、ヨードなども含んでいます。健康と若々しさのため、夏の食卓に積極的にとり入れたいものです。

選ぶ時は色が真っ黒でつやがあるものを。乾物は水に30分ほど浸して戻し、調理します。
ヒジキには油分が少ないため、油と合わせるのがおすすめ。味にコクが加わり、栄養のバランスも整います。またタンパク質やビタミンD、クエン酸を含む食材を一緒に摂ると、カルシウムの吸収がさらに高まります。
今回ご紹介のオリーブオイルやパプリカ、チーズなどとの組み合わせは、味の面でも栄養面でも好相性。煮物とは一味違う美味しさを、ぜひお試しください。