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食のちから 体を養い心を磨く 第33回:グリーンピース

食のちから 体を養い心を磨く

監修

KAORU(かおる)先生

FMラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第一号の野菜ソムリエとなる。日本野菜ソムリエ協会講師、調味料ジュニアマイスター、ベジフルビューティーセルフアドバイザーとして、テレビ・ラジオ・雑誌のほか、講演やレシピ開発など多方面で活躍中。著書に『干し野菜手帖』(誠文堂新光社)がある。

小さな粒に生命力と旨みが凝縮

グリーンピースは、えんどう豆の若い実の部分。
一晩で天まで伸びる『ジャックと豆の木』の
モチーフともいわれている小さな粒には、
瑞々しく、逞しい生命力が
ぎっしり詰まっています。
この時季にしか味わえない美味しさと栄養価を
ぜひ、たっぷりと体に摂り入れてみてください。

緑黄色野菜と豆類の美味しさのいいとこどり

 これから旬を迎えるグリーンピースは、春の訪れとともに、大地からぐんぐんとつるを伸ばし、さやの中にぎっしりと実をつけます。さやから外してすぐに茹でると、プチッとした弾力でホクホクした甘くやさしい味わい。旬にしか味わえない格別の美味しさです。
 「例えるなら、枝豆より甘みが強く、ポテトのようなほっくり感。春は美味しい野菜や豆がたくさん出てきますが、旬のグリーンピースは、緑黄色野菜と豆類の両方を足したような魅力があります」(日本野菜ソムリエ協会講師 KAORU先生)
 ただ難点は、収穫して1~2日でその風味が失われてしまうこと。そのため、以前は生のものを茹でて食べる習慣は産地などに限られていましたが、近年は流通が発達したことにより、産地以外でも、新鮮な生のグリーンピースが手に入りやすくなりました。

春の体に大切な健康成分がいっぱい

 栄養面でもグリーンピースは、糖質やタンパク質に加え、ビタミンB群、ビタミンC、βカロテン、鉄、カリウムなどの栄養素が豊富です。特にタンパク質には、必須アミノ酸のリジンが多く、ビタミンB群では、B1、B2、B6が豊富に含まれています。また、食物繊維は野菜の中でもトップクラス。
 冬の間に低下していた体の働きを目覚めさせ、心身を元気に活動させたい春には、まさにぴったりの食材といえるでしょう。

旬の魅力を実感する2つの味わい方

 美味しくいただくには、新鮮なさや付きを選び、実を取り出したらできるだけ早く茹でるのがコツ。水から入れて、沸騰したら塩を加え、中火で1~2分。火を止め、そのまま粗熱がとれるまでゆっくり冷ますと、しわがよらずハリのある食感に仕上がります。
 「味噌汁の場合、実を取り出したさやも一緒に茹でると良い出汁(だし)が出ます。茹でたらさやを引き上げ、味噌を溶くだけで簡単にできます」(KAORU先生)
 また、洋風にベーコンやバターを加えてくたくたに煮込み、濃厚な旨みを味わうのも、もう一つの楽しみ方。実が柔らかくなるので、消化されやすいという利点もあります。
 旬ならではの美味しさを、食べ比べてみませんか。

保存がきいて料理やお菓子の材料に重宝!

グリーンピースは、旬の時季にたくさん茹でてペースト状にして冷凍保存しておくと、良い風味が1~2カ月楽しめます。料理やお菓子の材料にそのまま使えて便利です。

〈グリーンピースペーストの作り方〉

  • 1鍋にグリーンピースとひたひたの水を入れて火にかけ、沸騰したら塩を適宜加え、中火で3~4分煮込む。
    ※そのまま食べる時よりも長めに茹でるとつぶしやすい柔らかさにになります。
  • 21を湯切りしてフードプロセッサーまたはすり鉢であたり、ペースト状にする。
  • 3冷ましてからジッパー付きの袋に入れて、冷凍庫で保存する。
    ※袋の上から割り箸などですじをつけておくと、凍ったままでも割りやすいです。

グリーンピースペーストのアレンジレシピ(すべて自然解凍で)

豊かなコクはお菓子にも好相性

●砂糖を加えて練り、茹でた白玉にかけて。 ●ホットケーキミックスに混ぜて、ほっこりとやさしい風味に。 ●バニラアイスクリームと混ぜて。

濃厚な甘みと香ばしさがアクセントに

●牛乳でのばし、味をととのえポタージュスープに。 ●カッテージチーズ、はちみつと混ぜ、クラッカーにのせて。 ●ポテトサラダに加えて、甘みと彩りをプラス。 ●オリーブオイル、塩・こしょうと混ぜ、トーストにのせて。