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食のちから 体を養い心を磨く 第36回:すいか

食のちから 体を養い心を磨く

取材協力/JA熊本経済連

渇きを潤す夏の風物詩

シャリッとした歯触りと爽やかな甘みで、
夏の渇きを潤してくれる「すいか」。
英語で“ウォーターメロン”と呼ばれているように、
果実の約90%が水分で、
体を冷ます作用があることから、
熱中症予防や解熱に効果がある
といわれています。
暑気払いの果物として親しまれている
すいかを食べて、夏を元気に過ごしましょう。

西から伝わった瓜

 南アフリカのカラハリ砂漠が原産地とされるすいかは、約4000年前のエジプトで、すでに栽培が行われていたといわれています。その後、シルクロードを通って中国に伝来したことから、“西方から伝わった瓜”という意味の『西瓜(シーグワ)』と名付けられました。日本に広まったのは17世紀ごろとされていますが、夏の果物としてよく食べられるようになったのは、明治以降に欧米からの品種が導入されてからのことです。

水分補給だけではないすいかの魅力

 すいかは果実の約90%が水分で、果糖を多く含むことから、体内で素早くエネルギーに転換され、夏の暑さを癒やすにはうってつけの果物といえるでしょう。
 また、昔からすいかには利尿作用があり、体のむくみ防止を助ける働きがあるといわれています。これは体内の余分な塩分を排出してくれるカリウムなどの成分を豊富に含んでいるためです。
 これらの成分は、皮の白い部分にも多く含まれているので、皮を料理に利用する地域もあります。すいかの名産地である熊本県では、固い深緑色の部分を取り除いてから一晩塩につけた浅漬けや、間引きした果実の味噌漬けなどが、夏の食卓を彩ります。

旬の甘みとみずみずしさを味わう

 現在、日本で流通している主な種類は、大玉、小玉、黄肉すいかなどですが、美味しいすいかを選ぶには、まん丸、もしくは縦長のもので、お尻は小さく、頭がへこんでいるものが良いでしょう。さらに、果皮につやがあり、黒と緑の縞模様がくっきりしているものは、糖度が高いとされています。また、手のひらでたたいた時に、ボンボンといい音がするものは中身がしっかり詰まっている証拠です。
 すいかは完熟した状態で出荷されるので、冷やしてすぐに食べれば、本来の甘みと独特の食感を堪能できます。一度に食べきれない場合は、一手間加えてデザートを作ったり、皮がたくさん出た際は、料理に活用して余すところなく楽しみたいですね。

すいかを余すところなく丸ごといただくレシピ

さわやかな甘み「すいかの杏仁豆腐」

材料(4人分)

すいか(2cm角に切り、種を取り除いたもの) ・・・約2カップ
牛乳 ・・・300mL
生クリーム ・・・100mL
砂糖 ・・・大さじ3
粉ゼラチン ・・・5g
アーモンドエッセンス ・・・小さじ1/2

作り方

  • 1.水大さじ3(分量外)に粉ゼラチンを振り入れてふやかしておく。
  • 2.鍋に牛乳の半量を入れて火にかけ、沸騰する前に火を止める。1と砂糖を入れ溶かしてから、残りの牛乳と生クリーム、アーモンドエッセンスを加えて混ぜる。
  • 3.すいかは飾り用に少し残して、器に入れ、2を流し入れて冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。固まったら飾り用のすいかと、お好みでレーズンやミントの葉をトッピングする。

すいかの皮を使った「黒酢サワースープ」

材料(4人分)

すいかの皮(白い部分) ・・・大玉1/4個分
トマト ・・・2個
オクラ ・・・6本
ベーコン ・・・4枚
にんにく(みじん切り) ・・・1片分
固形スープ ・・・1個
オリーブオイル ・・・大さじ1
黒酢 ・・・大さじ2
しょうゆ、塩、こしょう ・・・各少々

作り方

  • 1.すいかの皮の緑の固い部分をむいて取り除き、白い部分を乱切りにする。
  • 2.トマトは一口大に切り、オクラはへたを切り取り斜め半分に切る。ベーコンは2cm幅に切る。
  • 3.鍋にオリーブオイルを熱し、1とにんにくを炒める。すいかの皮が透き通ってきたら2と固形スープ、水3カップ(分量外)を加えて煮立てる。アクを取り、黒酢としょうゆ、塩、こしょうを加えて味を調える。

簡単に作れて、箸休めにもぴったり 「すいかの皮の浅漬け」の作り方

  • 1.すいかの皮の緑の部分をむき、拍子木切りにする。
  • 2.お好みの量の塩をふり、もみ込む。
  • 3.冷蔵庫で一晩寝かせれば、出来上がり。

※皮に赤い果肉の部分を少し残しておくと、味にアクセントがつきます。