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食のちから 体を養い心を磨く 第39回:蒟蒻

食のちから 体を養い心を磨く

取材協力/財団法人 日本こんにゃく協会

ぷりっとした食感に秘められたちから

味しみが良く、おでんや煮物などには
欠かせないこんにゃく。
江戸時代には、こんにゃく料理の書物が
多数著されるなど、
日本人には親しみ深い食材です。
また、当時からこんにゃくは“お腹の砂おろし”など
とも呼ばれ、体の中の必要のないものを
掃除してくれる食べ物であることが
知られていました。
現代人にも不足しがちな食物繊維を豊富に含んだ
こんにゃくを食べて、日ごろの食生活のバランスを
整えましょう。

黒いこんにゃく、白いこんにゃく

 こんにゃくは、こんにゃく芋の球茎から作られる加工食品です。昔は生芋をすりおろして作っていたため、皮が粒状に残っている黒いものしかありませんでしたが、江戸時代の中期に生芋を薄く切って乾燥させ、さらに細かい精粉(せいこ)にする製法が考案されてからは、白いものも作られるようになりました。
 現在では、精粉を用いる製法が主流になっていますが、黒いこんにゃくを作る場合には、ひじきなどの海藻類を混ぜることが多いようです。

“お腹の砂おろし”と呼ばれた健康食材

 こんにゃくに含まれる主な成分は、食物繊維です。食物繊維は胃や小腸で消化・吸収されずに大腸まで届き、腸内の老廃物を吸収しながら善玉菌の良いエサとなって、腸内の環境を整える働きがあります。また、体の中の水分を吸収するので、大腸にたどり着くころには水分を含み、かさが増え、やんわりと腸の内壁を刺激してお腹をすっきりさせてくれるようです。
 こうした働きから、昔の人もこんにゃくを“お腹の砂おろし”などと呼んで、健康管理に役立ててきました。栄養学的にも食物繊維は、“第6の栄養素”といわれ、18歳以上で一日あたり男性19g以上、女性17g以上を目安に摂ることが推奨されています。こんにゃくには100gあたり2.2~3gほどの食物繊維が含まれており、これだけで日本人の一日の摂取目標量のおよそ1/8にもなります。

現代人にもうれしい食物繊維のちから

 最近の研究では、食物繊維の多い食事は、腸の健康を保つばかりでなく、コレステロールの吸収を抑え、血液中の中性脂肪やコレステロールの値を整える働きがあることが分かってきました。さらに、摂り過ぎた糖の吸収を穏やかにしてくれるため、生活習慣病の予防にも注目されています。
 日本人の食生活では、不足しがちな食物繊維を豊富に含んだこんにゃく。ぷりぷりっとした食感を楽しみながら、いろいろな料理にアレンジして日々の健康管理に役立てましょう。

こんにゃくを使ったアイディアレシピ

様々な食材と好相性

こんにゃくは料理にあわせて、「炒る」「茹でる」「叩く」などの下ごしらえをしておくと、味しみが良く仕上がります。

糸こんにゃくのカレードレッシングサラダ

材料(4人分)

糸こんにゃく(しらたき) ・・・250g
きゅうり ・・・1本
紫玉ねぎ ・・・1/2個
ゆでえび ・・・8~12尾
カレー粉 ・・・小さじ1
・・・大さじ2
A砂糖 ・・・小さじ2
・・・小さじ3/4
オリーブオイル ・・・大さじ3

作り方

  • 1糸こんにゃくは流水で洗い水気を切り、食べやすい長さに切る。フライパンに入れて中火で表面が乾いた感じになるまで5~6分空炒りし、冷ましておく。
  • 2きゅうりは縦半分に切ってから、斜め薄切りにする。紫玉ねぎは薄切りにする。
  • 3ボウルにAの材料を入れてよく混ぜ合わせ、12とゆでえびを入れてさらに混ぜ合わせる。

こんにゃくとキノコのマスタード炒め

材料(4人分)

板こんにゃく ・・・1枚
ブロッコリー ・・・1/2株
エリンギ ・・・2本
しめじ ・・・1パック
ウインナソーセージ ・・・6本
にんにく(スライス) ・・・1片分
オリーブオイル ・・・大さじ1
粒マスタード ・・・大さじ3
Aしょうゆ ・・・大さじ1/2
・・・少々

作り方

  • 1こんにゃくは格子状に切り込みを入れてから、約3cm角に切る。ブロッコリーは小房に分ける。鍋に湯を沸かし、こんにゃくとブロッコリーを茹でてざるに上げ水気を切る。
  • 2エリンギは食べやすく切り、しめじは石づきを取り小房に分ける。ウインナは2~3等分に切る。
  • 3フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて熱し、12を入れて炒める。キノコに火が通ったら、Aを加えて味付けする。

こんにゃくと秋果物の和風コンポート

材料(4人分)

玉こんにゃく ・・・250g
・・・1個
柿(かためのもの) ・・・1個
マスカット(または巨峰) ・・・12粒
しょうが(千切り) ・・・1片分
ミントの葉 ・・・適宜
白ワイン ・・・1カップ
A ・・・1カップ
砂糖 ・・・100g

作り方

  • 1玉こんにゃくはフォークで数カ所刺し、下茹でしておく。
  • 2梨、柿は皮をむき、一口大に切る。マスカットは皮をむく。
  • 3鍋にAの材料としょうがを入れて煮立ったら、1と梨を入れて弱火で15分ほど煮る。火を止めてから柿、マスカットを加えてそのまま冷ます。
  • 4冷蔵庫に入れて2時間から一晩置いて味をなじませ、食べる直前にお好みでミントの葉を飾る。

※冷蔵庫で2日ほど保存できます。