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食のちから 第47回:黒酢酢豚

食のちから 体を養い心を磨く

監修

藤野 武彦(ふじの たけひこ)先生

九州大学名誉教授・医学博士・医療法人社団ブックス理事長。

夏の体力を支える元気食

酢と豚肉は、夏のスタミナ維持に役立つ食材として知られています。「酢豚」は、その名の通りこの二つが主役の中華料理。夏にこそ食べたいスタミナメニューの一つです。
今回は、天然の有効成分が豊かな黒酢をたっぷり使った豚肉だけの「黒酢酢豚」をご紹介します。黒酢の風味とコクが口中に広がり、体の底からちからが湧いてきます。

酢豚のパワーで夏のスタミナ維持を

 酢は夏のカラダに優しい食材と昔からいわれてきました。それは、酢に含まれる酢酸やクエン酸などの有機酸が、豊富に含まれるからです。
 とくに酢酸は、体を動かすためのエネルギー作りに役立つので、夏のスタミナ維持には欠かせない成分です。
 もう一つの主役、豚肉は、“元気のビタミン”とも呼ばれるビタミンB群を多く含む食材です。一度油で揚げるため、脂っこい料理というイメージもありますが、酢を使うことで油の粒子が分解されてさっぱりと仕上がり、胃にもたれません。

黒酢は美容と健康に役立つ成分の宝庫

 酢には様々な種類がありますが、黒酢は酢酸などの有機酸を多数含んでいるので、暑さがきびしい時期には特にうってつけです。
 アミノ酸の含有量も食酢の中でピカ一。体内で合成することができない9種類の必須アミノ酸をすべてカバーでき、またコラーゲンの主成分になるアミノ酸も多いので、美容にも役立ちます。
 こうした黒酢の頼もしい働きは、黒酢の名産地・鹿児島に江戸時代より伝わってきた独特の醸造法に秘密があります。陶製の壺に米と麹と水を仕込み、1年以上自然発酵させている間、壺にすみついた酵母や菌の働きで、独特の色や風味とともに豊かな健康成分が育まれます。
 近年は生活習慣病予防に役立つ健康食品としても関心を集めている黒酢。健康維持のため、毎日のお料理にぜひ取り入れてみてください。

夏を元気に乗り切る強い味方 黒酢のちからを毎日の食卓に!

肉料理だけでなく野菜や魚介類とも相性が良いので、
酢漬けやソースなど、夏にスタミナ維持のために、
積極的にご活用ください。

丸ごとトマトの黒酢ピクルス

丸ごとトマトの黒酢ピクルス

鍋に黒酢(100mL、はちみつ(大さじ3)、塩(小さじ1)、水(300mL、ローリエ(1枚)、黒粒こしょう(6粒)を入れひと煮立ちしたら、にんにく(1かけ)を半分に切って加え、火を止めて冷まし、ピクルス液を作る。トマト(4個)はへたをくり抜いて湯むきし、ビニール袋に入れてピクルス液を注ぐ。冷蔵庫に入れて1~3日が食べごろ。

魚介のワイン蒸し 黒酢のマヨネーズ風ソース

魚介のワイン蒸し 黒酢のマヨネーズ風ソース

ボウルに温泉卵(2個)、黒酢(大さじ1)、粒マスタード(小さじ1)、砂糖(小さじ1/2)、塩(小さじ1/4)を入れて泡立て器でよく混ぜ合わせ、オリーブオイル(大さじ2)を加えてさらに混ぜ合わせる。ワイン蒸しにしたお好みの魚介(えび、いか、ムール貝など)にかける。

※温泉卵を使うことで、マヨネーズのように油を加えて乳化させる手間が省け、
混ぜるだけでヘルシーなソースに仕上がります。焼き魚や豚しゃぶ、蒸し野菜などにもよく合います。

※材料は4人分の目安です。

爽やかな酸味の大人の味わい「黒酢酢豚」

材料(4人分)

豚かたまり肉 ・・・・400g
(肩ロースまたはもも肉)
しょうゆ ・・・大さじ1
A ・・・大さじ1
片栗粉 ・・・大さじ1
黒酢 ・・・大さじ4
黒砂糖(粉末) ・・・大さじ4
Bしょうゆ ・・・大さじ2
・・・大さじ2
・・・大さじ4
片栗粉 ・・・大さじ1
片栗粉 ・・・・・適量
揚げ油 ・・・・・適量

作り方

1)
豚肉は表面に格子状の切り込みを入れてから一口大に切り、
Aをまぶして5分ほど置く。
2)
1)の豚肉に片栗粉をしっかりとまぶしつけ、170度に熱した揚げ油で
4~5分こんがりと揚げる。
3)
中華鍋またはフライパンにあらかじめ混ぜ合わせておいたBの材料を入れて
強火にかけ、混ぜながらとろみがつくまで2~3分煮立てる。
4)
3)に2)を加えて煮からめ、器に盛りつける。

坂元のくろず 天寿

今回ご紹介している黒酢レシピには、
坂元のくろず 天寿(3年もの)を使用しています。
720mL

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