• メールで送る

食のちから 第55回:黒酢が決め手!この夏を元気に過ごす食の知恵

食のちから 体を養い心を磨く

夏の元気に大切な成分が凝縮!豚肉のエスカベッシュ 作り方(2人分)

(1) 豚もも肉(100g)は拍子木に切り、塩・こしょう(各少々)、片栗粉(適量)をまぶし、オリーブオイル(大さじ2)を熱したフライパンで焼きあげる。
(2) 玉ねぎ(1/2個)は繊維に垂直にスライスし、ピーマン(1個)・パプリカ(赤・黄各1/8個)は細切りにする。
(3) 鍋に水(大さじ3)・砂糖(小さじ2)・しょうゆ(大さじ1)を入れて火にかけ、沸騰したら火を止める。黒酢(大さじ3)と(1)(2)を加え、そのまま冷やして味を含ませる。

※ お好みでにんにく、ローリエ、黒こしょうなどを加えても美味。漬けた翌日からいただけます。

監修

堀 知佐子(ほり ちさこ)先生

管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師。京都市の調理師専門学校講師を経て、飲食店・中食事業のメニューアドバイスや食生活全般における指導、京料亭「菊乃井」の中食事業展開、フランス料理店経営と幅広く活躍中。

必須アミノ酸がたっぷりの黒酢と、ビタミンB群が豊富な豚肉、そして旬な野菜を使った「酢漬け」は、暑い夏にぴったりのおすすめメニュー。漬け汁もスープや炒め物に使えば無駄がなく、元気で若々しい体づくりを後押ししてくれます。

黒酢の成分は毎日の美と健康の強い味方

 三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)を効率良くエネルギーに変えるには、アミノ酸と、ビタミンB群をしっかり摂ることが大切です。黒酢は、酢の中でも特にアミノ酸の含有量が多く、美容や健康づくりに欠かせない必須アミノ酸をすべてカバーできるのも大きな特長です。
 酢漬けというと、野菜のピクルスや小魚のエスカベッシュ(南蛮漬け)が定番ですが、ぜひレパートリーに加えていただきたい素材が豚肉です。アミノ酸やビタミンB群が豊富で、中でもビタミンB1の含有量はトップクラス。黒酢と豚肉は、味の面でもぴったりの名コンビです。

野菜の辛み成分もぜひ一緒に

 さらに、豚肉と一緒に漬ける野菜たちも、夏の元気に一役買ってくれます。
 玉ねぎの辛み成分の一つアリシンには、体内でビタミンB1と結合すると、ビタミンB1の吸収をより高めてくれる作用があります。にんにくに含まれる特有の成分にも同様の働きがあるので、お好みで加えてもいいでしょう。
 また彩り豊かなパプリカは、ビタミンCとβ-カロテンの宝庫。豊富な栄養成分で元気な体をつくっていきましょう。

毎日摂り続けることで元気な体に

 作り方が簡単で、保存が利く点も酢漬けのメリット。この夏、常備食としてもぴったりです。
 特に黒酢は酸味がやわらかく、ドライフルーツとも好相性。漬け汁を水や炭酸で割れば、美味しいサワードリンクにもなります。夏に向け、黒酢の酢漬けで、元気な体をつくっていきましょう。

自家製の酢漬けで黒酢のちからを食卓に:ドライフルーツの黒酢漬け、豚肉のエスカベッシュ、白インゲン豆のピクルス

ドライフルーツの黒酢漬け:栄養成分がたっぷりのスイーツ風

作り方(4人分)

(1)
ドライフルーツ(いちじく3個・プルーン6個・レーズン20g・クランベリー10g・あんず4個)をそれぞれ食べやすい大きさに切る。
(2)
保存容器に(1)と黒酢(50cc)を入れ、よくかき混ぜる。
※ヨーグルトの水分(乳清)を加えると、さらに風味が良くなります。
※ドライフルーツが水分を含んでやわらかくなったら食べごろです。

白インゲン豆のピクルス:ほっこりとした甘みと爽やかな酸味が魅力

作り方(4人分)

(1)
白インゲン豆(100g)は一晩水で戻し、水から豆がやわらかくなるまで茹でる。にんじん(50g)は千切り、パセリ(5g)はみじん切りにする。
(2)
鍋にオリーブオイル(大さじ3)・塩(小さじ1)・砂糖(大さじ1)・黒酢(大さじ3)を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止める。
(3)
保存容器に(1)を入れて(2)を注ぐ。密封し、冷めたら冷蔵庫で保存。1日置いたら食べごろに。
※白インゲン豆には糖質の吸収を抑える酵素が豊富です。

様々な調理に役立つ黒酢の働き

  • 減塩に:コクがあるので、少しの塩で味加減が決まり、減塩に。煮詰めると甘みが出るため、砂糖の量も少なくてすみます。
  • カルシウムの摂取に:骨付きの肉を黒酢で煮込むと、骨からカルシウムが溶け出して、通常より多くのカルシウムを摂ることができます。
  • 煮魚の下ごしらえに:イワシを煮る時に黒酢を回しかけ、いったん煮こぼすと、臭みや煮崩れがなく、骨までやわらかく仕上がります。