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第66回 恵みが詰まった赤い果実 さくらんぼ 監修

かおる KAORU先生 [シニア野菜ソムリエ]

食のちから 体を養い心を磨く

FMラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第一号の野菜ソムリエとなる。日本野菜ソムリエ協会講師として、テレビ・ラジオ・雑誌のほか、講演やレシピ開発など多方面で活躍中。著書に『干し野菜手帖』『野菜たっぷり!サンドイッチレシピ』(ともに誠文堂新光社)など。

美しい色と形、甘酸っぱい風味、旬の短さから“初恋の味”にもたとえられる「さくらんぼ」。可憐ではかなそうなイメージがありますが、実は、夏を迎える体に大切な栄養成分の宝庫。酢との相性も良いので、ちらし寿司に加えると、彩りとともに美味しさも栄養価もさらにアップ。美と健康を後押ししてくれる恵みの果実です。

鮮やかなルビー色は、夏の体を守る色

 夏の訪れを知らせてくれるさくらんぼ。片手でつまみ、そのまま皮ごと食べられる点も魅力です。

 目を引く鮮やかなルビー色は、アントシアニンという色素成分。ポリフェノールの一種で、この季節に強くなる紫外線によるダメージから守ってくれます。また、ビタミンCやリンゴ酸、クエン酸などが含まれているので、体に元気を与えてくれ、また美容にも期待ができます。「カリウムや鉄分などのミネラルと葉酸が多く、夏にはぴったりの果実です!」(KAORU先生)

暑い夏に嬉しい食べた後の清涼感も魅力のひとつ

 さくらんぼは甘みが豊かなのに後味が爽やかなのは、口の中の熱を奪って清涼感を与えるソルビトール(※)を多く含むため。

 「佐藤錦をはじめ、ナポレオン、高砂など国産品種は約30種。近年はアメリカンチェリーなども入手しやすいので、様々な味を食べ比べてみるのも、初夏ならではの楽しみではないでしょうか」(KAORU先生)

※糖アルコールの一種

スイーツはもちろん料理でも存在感を発揮

 想像以上の恵みの果実ですが、旬は短く、国産品種は6~7月にかけて。足が早いので、残ったら冷凍してシャーベットとして楽しんだり、ジャムやシロップ漬けを作ったり、お菓子や料理に使ったりするのもおすすめです。

 「料理で意外に合うのが酢。ピクルスや浅漬けにすれば、箸休めとしても活躍します。刻んで白和えやおろし和え、酢の物などに混ぜると、華やかな美味しさが加わります」(KAORU先生)

 初夏の食卓に、ぜひ取り入れてみませんか。

さくらんぼの魅力 実は酢とも好相性! 自然な甘みと爽やかな酸味が、後を引く美味しさ ピクルスの作り方

  • (1)

  • さくらんぼ(15個程度)は水洗いしてよく水気を拭き取る。
  • (2)

  • 漬け液の材料(リンゴ酢または白ワインビネガー・砂糖各大さじ5、塩大さじ1/2)を鍋に入れて火にかけ、ひと煮立ちさせたら粗熱を取る。
  • (3)

  • 煮沸消毒した清潔な瓶に(1)を入れて(2)を注ぎ、冷蔵庫で保存。1日以上漬けると食べられる。

  • さくらんぼの表面につまようじで数カ所穴をあけると味が早くしみ込みます。
  • お好みで酸味を調整したり、スパイスやハーブを適宜加えても。
  • 冷蔵庫で3~4週間保存できます。

ピクルスを使って 洋風ちらし寿司

材料(2人分)

さくらんぼのピクルス
・・8個程度
アボカド
・・・・・・・1/2個
刺身盛り合わせ
・・・・・・2人分
生ハム
・・・・・・・適宜
野菜(きゅうり、パプリカ、
かいわれ大根)
・・・・・・各適宜
ごはん
・・・・・・・茶碗2杯分
(かために炊いた温かいもの)
  • AB
  • すし酢
    ・・・・・小さじ4
    エキストラ・ヴァージン・
    オリーブオイル
    ・・・小さじ2
    白ゴマ
    ・・・・・・小さじ2
    すし酢
    ・・・・・・大さじ1
    しょうゆ
    ・・・・・・小さじ2
    粒マスタード
    ・・・・・小さじ1

作り方

  • (1)

  • ボウルにごはんを入れ、Aを合わせて回しかける。切るように混ぜ合わせたら、かたく絞ったぬれ布巾をかけて冷ます。
  • (2)

  • アボカドは1.5cm角、刺身は一口大に切り、Bを合わせたタレで和える。
  • (3)

  • 生ハムは一口大に、きゅうりは薄切りに、パプリカは食べやすい大きさに、かいわれ大根は3cmほどの長さに切る。
  • (4)

  • (1)のごはんが冷めたら器に盛り、(3)をその上に広げて、(2)をのせ、仕上げにさくらんぼのピクルスをのせる。
※生のさくらんぼでも美味しくいただけます。
※刺身は、ホタテ、エビ、サーモンなどお好みのものを。

黒酢やオリーブオイルを、夏の贈りものにいかがですか?

SUMMER GIFT 日頃お世話になっているあの方に、感謝の気持ちを込めて。