• メールで送る

食のちから 第85回 夏の健康を支えるカラフル野菜 パプリカ

監修 北村 光世(きたむら みつよ)先生

京都府生まれ。アメリカ留学中、ハーブに強い関心をもつ。青山学院大学で29年間スペイン語を教えた後、ハーブや世界各国の食文化の研究に専念。2003年イタリアのパルマに日伊文化交流センターを設立。『パルマ!イタリアのおいしい!が生まれる街』(マガジンハウス)など著書多数。

鮮やかな色が目を引くパプリカ。ピーマンの仲間ですが、青臭さがなく肉厚で、爽やかな甘味が特徴です。毎日の健康に役立つビタミンCの含有量は夏野菜の中でもトップクラス。あまり知られていないパプリカの魅力と、その美味しさを生かす調理法について、イタリア料理に精通する北村 光世先生に伺いました。

ビタミンCの発見に貢献した健康野菜

大航海時代、中南米原産の唐辛子がヨーロッパに運ばれ、品種改良によって生まれたパプリカ。地中海沿岸諸国ではおなじみの食材ですが、世界的に注目されたのは、ハンガリーの科学者がパプリカに大量のビタミンCが含まれていることを発見し、抽出したのがきっかけのようです。科学者はそののちにノーベル賞を受賞。健康野菜として人気が高まり、日本ではオランダからの生鮮品輸入が解禁された1993年以降に普及したといわれています。

鮮やかな色にも体を元気にするちからが

カラフルな色合いはパプリカの大きな特徴。赤やオレンジの色素には、若々しい毎日を送るために欠かせない成分が含まれています。

旨みの濃い赤がよく使われますが、色の違いによって味わいや栄養が微妙に異なるので、何色か組み合わせ、彩りや味の変化を楽しむのもいいでしょう。

調理法で美味しさの変化を楽しめるのも魅力

生でサラダやピクルスに。また焼いたり、炒めたり、煮込んだり、マリネにしたりと、様々な料理に幅広く活用できる点も大きな魅力。火を入れると甘さがぐんと増して、果物のようなジューシーな食感が楽しめます。肉厚なので、加熱してもビタミンCが損失しにくく、オリーブオイルなどの油と一緒に調理するとβ-カロテンの吸収率も高まります。

見た目も華やかなパプリカを、今年の夏の食卓に積極的に取り入れてみませんか。

味も食感も別物!パプリカの美味しさ3変化

生で 爽やかな風味とシャキッとした歯ごたえ パプリカのスティック

パプリカのヘタと種を除き、スティック状に切る。お好みのドレッシングやマヨネーズ、バーニャカウダ・ソースなどを添えて。

焼いて 果物のように甘く柔らかな口当たり パプリカのロースト

パプリカを丸ごと網の上で焼く。表面が焦げたら鍋に入れてふたをし、10分ほど蒸らして皮をむく。食べやすく切り、棒状に切ったクリームチーズに巻いても美味。

炒めて オイルと香味が染み込み濃厚な味わい ペペロナータ

(1)
パプリカ(小2個)はピーラーで薄皮をむき、ヘタと種を除きタテに5mm幅に切る。
(2)
フライパンにエキストラ・ヴァージン・オリーブオイル(大さじ1と1/2)を熱し、にんにく(小1片)の粗みじんを入れ、香りが出たら唐辛子粉(少々)を振る。
(3)
(1)のパプリカを加えて5分ほど炒めたら脇に寄せ、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル(少々)とアンチョビー(3~4枚)を加えて木べらでつぶし、パプリカと混ぜ合わせる。ケイパー(小さじ2)、お好みでドライオレガノとこしょう(各少々)を加えて軽く炒める。

※材料は2人分です。

※イタリアンパセリのみじん切り(小さじ2)を加えると風味がアップします。

※ソースがよくからむ貝殻形のパスタをゆでて合わせても美味です。

ドレッシングをつくるなら、こちらの上質なオリーブオイル おすすめ商品のご紹介

エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルロザーティ社 エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル

ひと振りでたちまちご馳走に変える、稀少な極上オイル。
洋食から和食まで、豊かで健やかな食卓を楽しみたい方へ

詳しくはこちら