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食のちから 第87回 残暑を乗り切る秋の味覚 梨

監修 KAORU(かおる)先生 シニア野菜ソムリエ

FMラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第一号の野菜ソムリエとなる。テレビ・ラジオ・雑誌のほか、講演やレシピ開発、企業の商品開発やコンサルティングなど多方面で活躍中。著書に『干し野菜手帖』 『野菜たっぷり!サンドイッチレシピ』(ともに誠文堂新光社)など。

シャリッとした歯切れの良さと、みずみずしい甘さが特長。ジューシーな果肉には、毎日の元気を支える成分や、肉料理などの消化を助ける成分が含まれており、季節の変わり目を元気に過ごすには、うってつけの果物です。原産の中国では〝百果の宗〟と呼ばれて重宝されてきた、梨の魅力とおすすめの食べ方をご紹介いたします。

種類が豊富にそろうこの時季が旬!

暑い日には、甘くて水分たっぷりの梨は特にうれしいもの。日本の秋を代表する果物の一つで、弥生時代にはすでに食されていたといわれています。

品種には、長十郎、幸水などの甘みが強い赤梨系と、二十世紀などの果汁の多い青梨系があり、様々な品種が出そろうこの時季は、いろいろ食べ比べる楽しみもあります。

爽やかな味には、多彩な酸がたっぷり

梨にはビタミン類は少ないものの、体内のバランスを整えてくれるカリウムや、クエン酸などの多種類の酸を含んでいます。

また食物繊維も豊富で、さらに、タンパク質を分解する酵素も含まれており、肉料理などの消化を助ける働きもあります。

料理にも活用し、積極的に秋の食卓に

季節の変わり目を元気に過ごすため、積極的に食べたい梨ですが、選ぶ時は皮に張りがあり、軸が太く、お尻がふっくらしたものを。梨はお尻側が、柿はへた側が甘いので「梨尻柿頭(なしじりかきあたま)」ということばもあります。

そのまま皮をむいていただくのが一般的ですが、梨は酸味が強過ぎず、甘さもくど過ぎず、上品な風味なので、白和えやサラダにしたり、すりおろしたり、煮たり、炒めたりしても、意外な美味しさが楽しめます。

この秋、梨の新しい魅力を発見してみませんか。

和食とも好相性!

サラダ感覚のさっぱりとした美味しさ 梨の白和え

材料(2〜3人分)

・・・・・・1/2個(大きいものは1/4個)
シメジ
・・・・・・1パック
ホウレン草
・・・・・・適宜
白ゴマ
・・・・・・適宜

和え衣

木綿豆腐
・・・・・・1/2丁
練りゴマ
・・・・・・大さじ1/2
砂糖
・・・・・・大さじ1/2
薄口しょうゆ
・・・・・・小さじ1

作り方

(1)
梨は芯を除いて、いちょう切りにする。シメジはさっとゆでて水気をよく切り、食べやすい大きさに切る。
(2)
ホウレン草はゆでて水にさらし、根元を落として食べやすい長さに切る。
(3)
豆腐はよく水切りをしてつぶし、和え衣用の調味料を加えて混ぜ合わせる。
(4)
(1)(2)(3)の和え衣で和え、白ゴマを散らす。

※梨の皮が気になる場合は、むいてからお使いください。

※和え衣は、すり鉢やフードプロセッサーを使うとよりなめらかになります。

こんな果肉の使い方もおすすめ

すりおろし

  • 製氷皿で凍らせてシャーベット
  • 酢の物に加えると酸味がまろやかに
  • 豚肉や鶏肉のソテーの焼き汁に加え、ソースとして
  • 豚肉のしょうが焼きの仕上げに加えると豊かなコクが

煮たり、炒めたり

  • しょうが・砂糖と一緒に煮てコンポート
  • しょうが・砂糖と煮つめてジャムに
  • ベーコンと炒めてオムレツの具に
  • カレーの具に