かぼちゃは夏から秋にかけて収穫される野菜ですが、収穫後にじっくり追熟させ、甘味が増してから出荷します。栄養も豊富で、冬至にかぼちゃを食べる習慣は、滋養をつけて冬を元気に乗り切るための先人の知恵。冬の食卓に積極的に取り入れたい、かぼちゃの魅力と美味しい食べ方をご紹介します。

かぼちゃは、日本かぼちゃと西洋かぼちゃ、観賞用などのぺポかぼちゃの3種に大別されます。市場で主流を占めているのは、西洋種の「黒皮栗かぼちゃ」で、栄養価の高さは数ある緑黄色野菜の中でもトップクラスです。
特に豊富なのがβ-カロテンとビタミン類。β-カロテンは体の中でビタミンAに変わりますが、かぼちゃが優れているのはビタミンA・C・E(エース)がそろっているところ。
3つのビタミンが冬本番に向かう体の美と健康を後押ししてくれます。

多くの野菜は新鮮なほど美味しいものですが、かぼちゃは別。収穫直後は味が薄くほくほく感に欠けますが、しばらく貯蔵しておくと熟して美味しくなり、切らなければ長期保存できます。
選ぶ時はずっしりと重みがあり、皮が硬いものを。カット売りでは、黄色が濃くて種が詰まっているものを選びましょう。

かぼちゃのほくほくした食感と甘味は、煮物や天ぷら、サラダ、ポタージュ、コロッケ、プリンと様々な食べ方が楽しめる点も魅力。硬い皮も電子レンジで1〜2分加熱すると切りやすくなります。スパイシーな調味でもスイーツにしても良し。この冬、いろいろな調理法で、かぼちゃのちからを美味しくいただきましょう。