ダイエット情報館

ダイエットのための「カラダ」と「栄養学」基礎 賢くやせ、気持ちよく生きるための「大人の食育」

ダイエットをしてはいけないひと

ダイエットは、健康で快適な生活を営むために行うものです。ダイエットをすることで健康を保てなくなる可能性のある方は、医師の管理のもとでなければ、どんな場合もダイエットをしてはいけません。

1.妊娠・授乳中の方

母親がもともと太っていたり妊娠中に体重が増えすぎたりすると、出産には危険を伴いますし、肥満の母親から生まれた赤ちゃんの半数が1歳までに肥満になるといわれ、妊娠中であっても減量が必要な人がいないわけではありません。しかし最近ではむしろ、やせすぎや体重の増え方が悪い場合のほうが心配されることが多いようです。

減量が必要な場合には、赤ちゃんの発育を妨げないこと、安全に出産まで導くことが最優先であり、専門家の指導・管理のもと、慎重に行わなければなりません。赤ちゃんの発育のために色々な栄養素が必要となる時期でもあるので、どんなに正しいと思えるダイエットでも、自己流のコントロールはやめましょう。

2.子ども

育ち盛りの子ども、目安としては高校生くらいまでは、まだ発育途中の段階にあると考えて、ダイエットは控えましょう。身長など見かけ上の成長が止まっていても、ホルモンバランスなどが成熟途中である可能性もあります。この時期に食事を減らしてしまうと、たんぱく質やカルシウムなどカラダの発育に必要なとるべき栄養素まで減ってしまうことが多いため、安易なダイエットはおすすめできません。また、脳を活発に使う時期でもあるので、脳をはたらかせるのに必要な炭水化物を制限するのも考えものです。

とはいえ、子どもの肥満は増え、子どもの「肥満症」も定義されています。そのような場合には減量が必要となりますが、発育を妨げないのはもちろん、家庭生活・学校生活の環境づくり、心理面のカウンセリングなど、さまざまな配慮が要求されます。また、最近では中高生(女子)の極端な"やせ願望"のように、ただ「やせればよい」という短絡的な考えにおちいらないように注意する必要もあり、医師・管理栄養士などの専門家のもとで個々人に合ったアドバイスを受けながら進めることが大切です。

3.高齢者

高齢になるほど生活習慣病をかかえる人の割合は増えますから、肥満と相乗して重大な疾患を引き起こす危険性も高くなり、高齢者でも体重を減らすよう求められる場合があります。また、カラダが重いために膝や足首が痛い、という人もいるでしょう。しかし、高齢者の場合、単なる「老化現象」と「病気」の見分けがつきにくかったり、病気の原因や程度の個人差が非常に大きいといわれ、自己流のコントロールはとても難しく、時には危険です。余生の楽しみを失わせるようなきびしいコントロールは、逆に健康で快適な生活を失わせてしまうかもしれませんし、栄養を制限することで病気が治りにくくなったりするケースもあります。

また、高齢者の場合はむしろ、買い物に行くのがおっくう(または行けない)、調理ができない、できにくい、といった身体条件により、食事の量が減ったり、同じ食べ物の繰り返しになったりすることによる「低栄養」のほうが、現在大きな問題となっています。急な体重の増減や体調の変化があったら、早めにかかりつけ医や地域の保健センターなどに相談することが大切です。場合によっては、公的な食事サービスやデイサービスを活用するのも良いでしょう。

いずれの場合も専門家と対面で、一人ひとりのカラダと生活に合わせたケアをしていく必要があります。

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