ダイエット情報館

ダイエットのための「カラダ」と「栄養学」基礎 賢くやせ、気持ちよく生きるための「大人の食育」

デトックス

デトックスとは「解毒」のこと。カラダにたまった"毒素"を排出して内側からきれいになりましょう、という考え方で、空前のブームといってもいいくらい街中にこの言葉が飛び交ったこともありました。「デトックス」を謳った健康食品などの広告を見てみると、「腸にたまったダイオキシン・鉛・水銀・カドミウム・ヒ素などを排出する」というもの、「腸内環境を良くして便秘を解消する」もの、「解毒を担う肝臓のはたらきを良くする」もの・・・と、ひと口に「デトックス」といっても、その考え方はまちまちのようです。

たしかに、私たちの身のまわりには"毒素"がいっぱいです。たとえば、たんぱく質を体内で分解しても「アンモニア」という"毒素"が発生します。たんぱく質は必要不可欠なものなので、私たちは毎日欠かさず摂取しますが、アンモニアをはじめとする"毒素"たちは、肝臓に備わっている解毒作用により無毒な別の物質に変えられたりきれいに分解されたりするため、ふだん"毒素"によるカラダの不具合を感じることはありません。また、食べ物などと一緒に腸内に入った重金属などが腸内に留まっているのも、腸壁より内側の本当の「体内」へ毒素を侵入させないための、カラダのブロック機能がはたらいている証拠かもしれません。

食物繊維などカラダの「おそうじ成分」を摂ることや、肝臓に良いと言われる食品を摂って肝臓の健康に気をつかうことは大切です。しかし、人体に影響がないと言われる程度の微量の有害物質に、そこまで敏感になる必要はあるのでしょうか。腸に重金属などが溜まっているからといって、栄養素の吸収が著しく妨げられることは通常ありません。(もしそのような状態であればどんどんやせ細っていってしまうはずです。)また、デトックスに良いといわれている成分(ケルセチン・クロロフィル・セレン・亜鉛・アルギン酸・グルタチオン・・・)は、私たちがいつも口にしている野菜や魚介類など身近な食品に含まれているものであり、それほど特別なものではありません。少なくとも、「デトックスしないとやせない」というような主張には、少々行きすぎがあるように思えます。

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