ハーブの基礎知識
はじめに知っておきたいハーブの基礎的な情報や上手な選び方、さまざまなハーブの楽しみ方をご紹介します。
01 これって、ハーブ?

料理のスパイスに使われる香草や、おしゃれなカフェのお茶……
ハーブは、そんなふうに、ちょっと気取った印象を持たれがちですが、
ほんとうは、私たちの生活のすぐそばにあり、
豊かな暮らしや健やかな毎日の支えとなってくれるもの。
今回からはじまった新連載、Herb’s Columnでは、
そんなハーブの知られざる魅力や暮らしに役立つ情報を毎月ご紹介していきます。

実はこれ、ぜんぶハーブなんです!
植物全般を指すハーブですが、現代では「健康や美容に役立つ香りのある植物」という意味で用いられることが多くなりました。

植物全般を指すハーブですが、現代では「健康や美容に役立つ香りのある植物」という意味で用いられることが多くなりました。

「これって野菜や果物じゃないの?」

ごぼう、しょうが、黒豆、レモン、唐辛子……どれも食材としておなじみの植物ですが、実はこれも立派なハーブ。そもそもハーブとは、ラテン語で「草」を意味するヘルバ(Herba)に由来する言葉。
だから、本来の意味では、植物全般をハーブと呼ぶことができるのです。

インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、ターメリックやホーリーバジル、中国から伝来し日本で独自の発展を遂げた「漢方」では、葛根(かっこん)や芍薬(しゃくやく)などが伝統療法に用いられてきました。
また、一般家庭においても、年末年始の疲れた胃腸をいたわる七草粥や、冬至の日に入ると良いとされるゆず湯など、食事や日常生活の中で植物の力を取りいれる慣習が数多くあります。

つまり、ハーブは決して、特別な存在ではないということ。
今も昔も、私たちの暮らしのすぐそばにあるものなのです。

植物だからやさしいなんて、とんでもない!計り知れない生命の力が秘められています。

やさしい、いい香り、癒される……。
植物は、そんなイメージを覆すほど
逞しい生存テクニックを備えていることをご存知ですか?

私たち人間は、快適な環境を求めて自由に動き回ることができますが、植物は根をおろした場所で生きて行くしかありません。
強い紫外線や風雨、厳しい暑さや乾燥に耐えつつ、あらゆるピンチに対処するために必要な成分をつくり出し、じっと、自己を防衛しています。
自らの生命を輝かせるため、自らの力で必要な成分を生み出す。
それこそが、植物本来の姿なのです。

ざまざまな物を食べて、栄養分を取り入れる人間や動物 / 自由に動き回れないため、自らの体内で栄養分を作る植物

そんな植物たちの生命力を凝縮し、
毎日手軽に取り入れられるようにしたのがハーブティー。
心と身体のSOSに、頼もしい力を発揮してくれることでしょう。

植物に秘められた逞しい力を借りて、毎日を健やかに、美しく。
あなたもぜひ、体感してみてください。

ウエルネスライフマガジン 2013年11月号掲載分