ハーブこぼれ話
ハーブにまつわる逸話や知られざる歴史など、 ついつい人に話したくなるようなマメ知識や雑学をご紹介します。
05 ハーブを日々の”お守り”に

ハーブの魅力や楽しみ方をご紹介する『ハーブズ コラム』。
第5回目は、ハーブと上手に付き合うポイントをお教えします。

みなさまは“タッジーマッジー”をご存じでしょうか。
それは、ハーブなど香りのある植物を束ねたもののこと。
玄関先に飾ったり、外出する際に持ち歩いたり、衛生環境の悪かった
中世のヨーロッパで、お守り・魔除けとして使われていました。
植物の中には、有害な虫や菌を寄せ付けないように香りを発するという
特性があります。“タッジーマッジー”は、その香りを利用する生活の知恵。
見た目にも美しく、とても理にかなった予防の習慣です。

現代に生活する私たちも、ハーブが持つ自然のちからを借りて、
日々を快適に過ごすことができれば素敵ですよね。

ハーブの力を持ち歩く

ハーブティーやアロマは、家の中で接する印象が強いアイテムですが、いつでもどこでも、欲しい時に活用できたら・・・と思うことも。それを可能にする簡単な方法をご紹介します。

ハーブを持ち歩こう!

まずは、アロマストーンを使う方法。珪藻土や木など、吸水性のよい小石サイズのアロマストーンに、お好みのアロマオイルを吸わせて持ち歩きます。アロマストーンは雑貨店などに売っていますが、ハンカチやドライハーブを巾着袋に入れたものにアロマオイルを垂らしてもOK。バッグやポケットの中にしのばせておきましょう。仕事中に気分転換したいときや、満員電車や人ごみで不快に感じたときなどに、さっと取り出して香りを吸い込むだけで、素早く気分をリフレッシュすることができます。

もうひとつは、ハーブティーやハーブチンキを携帯すること。
カップ1杯分のハーブティーをお茶用メッシュバッグに詰めておけば、オフィスなどでも気軽に味わうことができます。もちろん、茶器で淹れたハーブティーは美味しいのですが、状況に合わせて使いやすい形を選ぶことも大事です。スポイド付きの遮光瓶に入れたハーブチンキをお湯に垂らすのもいいですね。飲食店などで、水道水の臭いを強く感じた場合にもハーブチンキが大活躍。ハーブチンキを水に少し垂らすだけで、自分好みのフレーバーウォーターを作ることができます。

こんなふうに、お気に入りのアロマやハーブティーがいつもそばにあれば、イザという時の“お守り”として、あなたの支えになってくれるはずです。

ハーブチンキの作り方はこちら

心と身体に届く”お守り”ハーブを選ぼう

“ハーブ”とひとくくりにしても、その働きかけはじつに多彩。それぞれが持つ働きを上手に使い分けることが大切です。そして、ハーブティーやアロマ、ハーブチンキなど、目的に応じた最適な取り入れ方も知っておくと便利ですよ。ここから、いくつか具体的な方法を挙げます。

健やかな毎日の味方「エキナセア」

バランスを崩しやすい季節の変わり目には、いつものハーブティーにエキナセアを加えて。ハーブティーも良いですが、エキナセアのチンキはまさにピンチのときのお守りのようなもの。携帯しておいて、飲み物には必ず1滴加えるというのも手段のひとつですし、まわりの人にも喜ばれますよ。

美しさをサポートする
「カレンデュラ」「ジャーマンカモミール」


季節の変化に左右されない肌を目指したいなら、カレンデュラやカモミールを。スイートアーモンド油などの植物オイルにドライのカレンデュラを浸してつくった浸出油を、毎日のスキンケアに取り入れてみましょう。定番のジャーマンカモミールは、ティーにするのはもちろん、茶葉を洗面器などに入れて、ハンドバスやフットバスにするのもよいでしょう。お茶用のメッシュバッグを使えば、後片付けも簡単です。

クリアなからだを保つ「ダンディライオンルート」

ダンディライオンの根を軽くローストして淹れたティーは、ほうじ茶のように香ばしくほろ苦い味わいで、なかなか疲れが抜けないときや快活さを取り戻したいときにオススメです。“タンポポコーヒー”として知られ、カフェインを避けたいときのコーヒーの代用にもよいでしょう。




ドライハーブやアロマ、ハーブチンキは保存性にも優れています。

ドライハーブやアロマ、ハーブチンキは保存性にも優れています。頼りになる数種類を「ハーブのお守りBOX」の中に保管して、暮らしに役立てましょう。

アイディアと工夫次第で、私たちの生活を便利で気持ち良いものにしてくれるハーブ。日々の暮らし中でちょっとした「困った」を解決する、おばあちゃんの知恵袋のようなものです。自然のちからを上手に活用する“お守り”ハーブは、わたしたちの毎日を、明るく楽しく、華やかに支えてくれることでしょう。

ウエルネスライフマガジン 2014年3月号掲載分