世界のハーブ知恵袋
世界各地で親しまれているハーブの活用方法や暮らしの知恵をご紹介します。気軽に挑戦できるアレンジレシピも続々登場!
10 涼感ハーブで夏を快適に

ハーブの知られざる魅力をご提案する『ハーブズ コラム』。
第10回目は、暑い夏ならではのハーブの楽しみ方をご紹介します。

寝苦しい夜、じめじめとした空気、外出先で止まらない汗……
高温多湿で過酷とも言える日本の夏も、ハーブを上手に使えば快適に過ごすことができるんです。

中でも、この時期おすすめしたいのが「ミント」。
ティーやお料理、マウスウォッシュなど用途が広く、暮らしの至るところで触れる機会の多いハーブですが、
じつは、暑い夏にひとすじの涼をもたらす、素晴らしい力が秘められているのをご存知でしょうか?

そこで今回は、ミントの魅力と夏の暑さをしのぐための活用術をご紹介します。
じりじり照りつける夏の日差しも、息苦しいほどの湿気も、ミントの涼感パワーで、吹き飛ばしてしまいましょう!

ペパーミントの香りで体感温度マイナス4度!

ミントの種類は多岐にわたりますが、代表的なのは、「ペパーミント」と「スペアミント」の2種類です。
ペパーミントは、メントールの含有量が多く、日本のハッカに近い爽快感あふれる強い香りを楽しめます。葉は小ぶりで表面にシワが少ないことが特徴。歯磨き粉やガムや飴などによく使われているので、わたしたちにとっても馴染みのあるハーブです。
一方、ヨーロッパ各地に広く分布するスペアミントは、カルボンが主成分で刺激が穏やか。葉の先端が尖っていることから「槍」という意味を持つ「スペア」の名が付きました。甘味のあるマイルドな香りは、スイーツやドリンクのトッピングやモヒートなどカクテルとして楽しむのにもぴったりです。

すーっと爽やかなミントの香り

すーっとした爽やかさはどちらも同じですが、用途や気分に合わせて使い分けてみましょう。暑い夏に涼をとるなら、断然ペパーミントがおすすめ。なぜなら、ペパーミントの香りは、嗅ぐだけで“体感温度”が4度下がるという実験データがあるほど、不快な夏をクールダウンさせるような嬉しいパワーが備わっているのです。

参考: AEAJ公益社団法人 日本アロマ環境協会

出典: 「香りが感覚/使用感触の判断に及ぼす効果」(株)資生堂製品開発センター香料開発室 庄司 健
※発表当時)フレグランスジャーナル社 AROMA RESEARCH No.23(2005)

暑い夏のペパーミント活用術

ここからは、頼れる涼感ハーブ「ペパーミント」を暮らしの中で活用する、さまざまな方法をご紹介します。
どれも特別な手間をかけずに楽しめるものばかり。ぜひ気軽にお試しください。

うちわ+ペパーミント精油

お手もちのうちわに、ペパーミントの精油を一滴。いつものように扇ぐだけで、いっそう爽やかな気分にしてくれます。精油がしみになる場合がありますので、目立たないところに垂らしてください。扇風機やエアコンの吹き出し口に精油を吸わせたリボンを付けておくのもおすすめです。

ペパーミント氷を浮かべて爽やかに

製氷機に水を入れ、ペパーミントの葉を閉じ込めて凍らせます。ペパーミントが入った氷は、すっきりとした香りと味わいが心地よく、見た目にも涼やか。お風呂上がりや帰宅後のクールダウンにぴったりです。

ペパーミントのエアフレッシュナー

寝苦しい夜には、ペパーミントのエアフレッシュナーが大活躍。無水エタノール(10ml)、ペパーミントの精油(10滴)、精製水(90ml)をスプレー容器に注ぎ入れ、よく混ぜたらできあがり。枕やシーツにシュッとひと吹きすれば、ひんやり涼やかな香りが広がって、心地よい眠りをサポートします。

ハンカチにペパーミントの香り

夏の外出時には、ハンカチにペパーミントの香りを潜ませてみましょう。ポケットやバッグからさっと取りだして香りを嗅ぐだけで気分をシャキッと目覚めさせてくれます。

いかがでしたか? こんなふうにペパーミントを賢く使いこなせば、うだるような暑さの日本の夏も、驚くほど快適に過ごしやすくなるのです。今年の夏は、エアコンのリモコンを握る前に、まずはペパーミント。ライフスタイルに合わせて楽しみながら、すーっとクールに夏を乗り切りましょう!

記事でご紹介しているハーブは、「エンハーブ」の店舗およびオンラインショップでお買い求めいただけます。

ウエルネスライフマガジン 2014年8月号掲載分