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ハーブの知られざる魅力や楽しみ方をご紹介する『ハーブズ コラム』。 今回は、enherbのハーバルセラピスト杉山加代子が、 定番ハーブ「ミント」の産地をレポートします。 アメリカ西海岸、ワシントン州にあるミント畑のスケールは圧巻! この生産地では、ペパーミントをはじめ、数種類のミントを栽培しています。 生産者のこだわりとともに、ミント香る爽やかな風を感じてください。
アメリカ合衆国の西海岸最北部に位置するワシントン州は、緑が多く美しい風景で知られます。経済の中心都市として栄えるシアトルがある一方、広大な畑や穏やかな田園風景が広がっており、住みやすい土地として人気の州なのだとか。わたしが訪れたミント畑は、ワシントン州中部のパスコ近郊。シアトル経由でパスコ・トリシティ空港に降り立ち、車で畑に向かう道中は、見渡す限り緑が生い茂る畑、畑、畑。農地の中をまっすぐに伸びる道は、「これぞアメリカ!」と言いたくなるような、スケールの大きさを感じさせます。
このあたりでは、近くを流れるコロンビア川の水を農業用水に使用しているそうで、リンゴやチェリー、ジャガイモやトウモロコシ、アルファルファなど、さまざまな農産物が育てられていました。パスコ近辺は、湿度が低くドライな気候が特徴。昼は暑く、夜は涼しい、植物にとっては厳しい環境のため、生命力が強く、香り立ちのよいミントが育ちます。
世界中で愛されているミントですが、フレーバーや香りづけに使われる精油を採取するために栽培されているものが大半を占めます。そんな中、この畑で作られているのはハーブティー専用のミント。お客様の口に入るものだから、すべてのミントは農薬を使わずに栽培されており、安全や衛生面にもしっかりと心配りされていました。
600種を超えると言われるほど、種類が豊富なミント。日本では、ペパーミントとスペアミントがよく知られていますね。畑の一部で栽培されていた和薄荷(ジャパニーズミント)を加えた、3種のミントを見比べてみましょう。
左が、濃いグリーンが特徴的なペパーミントです。清涼感が強く、スーッとした香りがあります。真ん中は、ほのかに甘い香りのスペアミント。葉にしわが多く先端が槍のように尖っています。続いて右が、和薄荷。3つの中でもっともメントール含有量が多く、強烈なスースー感があります。
一面にミントが生い茂る畑では、生産者の知恵が詰まったユニークな工夫が見られました。コロンビア川から汲み上げた天然水を畑に撒くのは、左右に長くパイプをつなげた独自の水やりシステム。大きなタイヤがついていて、水を撒きながら畑の中をゆっくりと進みます。 農薬を使用していないこの畑では、細かなところにも配慮が行き届いていました。敷地の端に立てられた鯉のぼりのようなもの。これがなんだか分かりますか?じつはこれ、風向きチェッカーなんです。周囲の畑で農薬を使用する際は、必ずこの風向きチェッカーを確認するように徹底されています。周辺の農家と連携しながら、ミントの安全性や品質が保たれているのです。畑のミントをよく見てみると、いきいきとした昆虫たちも集まっていました。自然のチカラで育まれたミント、安心できますね。
スペアミントの畑では、ほのかに甘く爽やかな香りに誘われて思わずダイブ!深く息を吸って目を閉じれば・・・皆さまにもぜひ体感していただきたいほど、最高の気分でしたよ。
次回の『ハーブズコラム』では、ミントの収穫から加工、商品化までの裏側をご紹介しますので、楽しみにしていてください。
上記コラム内でご紹介しているアロマは「エンハーブ」の店舗およびオンラインショップでお買い求めいただけます。
ウエルネスライフマガジン 2016年4月号掲載分
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