34 チカラみなぎる“根っこ”系ハーブ

より良い環境を求めて自由に動き回ることができる人間と違い、
植物は、与えられた場所で根を張り、その地で生きていかなければいけません。
そのたくましさの源となるのが、地中に埋まった“根っこ”。
大地の栄養をたっぷり吸収し、植物の成長を支える役割を担っているのですね。

今回の「ハーブズ コラム」は、そんな“根っこ”を活用したハーブの魅力に注目。
さまざまな働きや摂り入れ方をご紹介します。
気力・体力ともにダウンしがちな夏こそ、根っこ系ハーブの出番。
みなぎるチカラを借りて、毎日を健やかに過ごしましょう。

世界各地で親しまれる4大根っこハーブ

根っこ系ハーブには、日々の健康サポートに役立つさまざまな働きがあることが分かっています。ここからご紹介する4つは、根っこ系ハーブの代表格。香りや味わいの特徴を活かし、世界中の人々に重宝されてきました。

バードック ごぼう

水溶性食物繊維「イヌリン」を豊富に含むハーブ。押し出すチカラをサポートして、毎日の快調なリズムを整えます。
日本や中国では健康食材として、欧米ではハーブティーとして広く親しまれています。

シベリアジンセン

中国では「気」を高めるハーブとして親しまれ、旧ソ連では、スポーツ選手や宇宙飛行士のサポート食材としても活用されました。やさしい根の香りとほのかな甘味を持ち、ティーとして味わうのにも向いています。

月桃の写真

生命力溢れるたんぽぽの根は、排出をサポートしたい時に◎。香ばしくほんのり土の香りのするティーは“たんぽぽコーヒー”とも呼ばれ、お子さまや妊娠中の方にもお楽しみいただけるカフェインレスのコーヒーとして親しまれています。

月桃の写真

インドや沖縄など暑い地域が産地。お酒を飲む人に重宝されるハーブとして有名ですよね。エスニック料理の風味付けにも欠かせません。スパイシーな独特の味わいで、暑さに疲れた時にも活力をしっかりチャージしてくれます。

女性に寄り添う根っこハーブ「シャタバリ」

“100人の夫を持てる”と言われる女性の強壮剤

「シャタバリ」というハーブをご存じですか? あらゆる根っこの中でも特に、
女性に嬉しい働きをしてくれると、最近注目を集めているハーブなんです。

シャタバリのイラスト

「シャタバリ」は、インドの古語で“100本の根を持つ植物”を意味します。インドのアーユルヴェーダで、女性の若々しさや健康をサポートするために使われることから、「シャタバリ」を飲めば“100人の夫を持てる”と言われるようになったそう。ゆらぎがちな女性リズムを整え、その前兆に現れる不安やストレスのケアにも役立ちます。消化をサポートする働きも期待できます。

スープのように味わうシャタバリティー

「シャタバリ」は、ほっこりとした甘さの中に、ほろ苦さがあるスープのような風味も特徴のひとつ。女性リズムを整えるため、日常的に飲むのがおすすめです。

暑いからといって冷たいものばかりを飲んだり食べたりしていると、冷えが気になってしまいます。温かいシャタバリティーを用意して、ホッとひと息、自分のための時間をつくりましょう。

温かいシャバタリティーを飲むシーンの写真
『黒豆ごぼう茶』ブレンドハーブティー

今回ご紹介した根っこハーブの恵みをたっぷりと体感できるブレンドティー。ほっこりとした風味のある黒豆に、根っこハーブを代表するバードックやダンディライオンルート、ターメリックなどを合わせ、すっきり感を応援するブレンドです。しっかりと温めてくれるので、夏の冷房が苦手な人にもおすすめです。

ウエルネスライフマガジン 2016年8月号掲載分

今月のピックアップハーブ
ターメリック 学名:Curcuma longa / 科名:ショウガ科 / 和名:ウコン / 部位:根部
ターメリック
苦味と香りで気分をシャキッ!
お酒好きの頼れるパートナー
5000年の歴史をもつインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」に、その用途の広さや魅力について述べられているほど、古くから人々の暮らしに寄り添ってきた歴史あるハーブです。かすかな苦味と良い香りを持ち合わせたターメリックは、インド料理などのエスニックな風味づけに欠かせないスパイス。豆や肉類との相性が良く、カレーやシチュー、ドレッシングやソースなどによく使われます。黄色色素成分のクルクミンが特徴で、たくあんの色付けやお酒好きな人のサポートのほか、多くの用途で役立ちます。食材としてもおなじみで、沖縄では「うっちん」と呼ばれています。