36 香りのブレンドを楽しもう

懐かしい香りを感じて、記憶がよみがえった…
特定の香水を嗅ぐと、ある人が思い浮かぶ…
こんな経験をしたことはありませんか?

「嗅覚」はヒトの五感の中でも脳に直接作用する特殊な感覚で、本能的な行動や
感情に結びつきやすいことがわかっています。香りが記憶を想い出すきっかけに
なるということは、うまく活かせば日々の暮らしがもっと快適になるということ。

すっきり目覚めたい朝はフレッシュな香りを。心身を休めたい夜は穏やかな香りを。
こんなふうに、気持ちのスイッチとして香りを取り入れてみましょう。

香水とアロマ、同じじゃないの?

身にまとう香りというと、アロマや香水を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

香水は、植物性に限らずさまざまな香料を組み合わせて作られる香りのこと。おしゃれや趣味的な要素が強いものです。対してアロマは、植物から抽出した天然の芳香成分(精油)だけを用いるもの。古くから、健やかな暮らしを支えるものとして広く活用されてきました。

ここからは、100%天然植物のチカラ、精油の基礎知識や楽しみ方をご紹介します。

ハーブのイメージ画像

まずは“香りの7系統”を知ろう

さまざまな植物から抽出された精油が持つ香りの系統は、大きく分けて7種類と言われています。 自分にとって心地良い香りを見つけるため、まずは多様な精油の香りを試してみてください。

香りの系統相性図
暮らしを彩るローズマリー活用術

香りの7系統について学んだら、精油を組み合わせて楽しむブレンドアロマに挑戦してみましょう。精油は1種類でも十分楽しめますが、2~3種類とブレンドすることで香りに奥行きが生まれます。香りの系統が同じか隣り合っているものは相性がよく、ブレンドにも向いているんですよ。

アロマポットに精油を適量垂らして香りを混ぜるだけ。とっても簡単なので、ぜひ試してみてください。

ココロがほっと和んで会話も弾む!

家族団らんの時間にぴったりの香り
<シトラス×フローラル> 使用する精油 ・オレンジ3滴、カモミール・ローマン1滴、ラベンダー1滴

メランコリックな秋の夕暮れに

背中を押してくれるような穏やかな香り
<シトラス×ハーブ×ウッディ> 使用する精油 ・マンダリン2滴、マジョラム2滴、ジダーウッド1滴

ブレンドしたアロマは、ディフューザーやアロマポットで香りを拡散させたり、アロマペンダントなどで香りを持ち運んだりして楽しむのがおすすめです。なりたい気分や目的に合わせて、思い思いに精油のブレンドを楽しんでみてください。
※精油は、植物の香り成分を凝縮したものです。原液のまま直接肌に触れないようにしましょう。

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ウエルネスライフマガジン 2016年10月号掲載分

今月のピックアップハーブ
マシュマロウ 学名:Althaea officinalis / 科名:アオイ科 / 和名:ウスベニタチアオイ / 部位:根
マシュマロウ
飲んで良し、塗って良し。
まろやかなとろみ系ハーブ
ヨーロッパ発祥のお菓子「マシュマロ」の語源になった植物。もともとは今のように卵白などを使わず、この植物の根をすりつぶした粉を主原料として作られていたことから、そのように呼ばれていました。このマシュマロウの根や葉、茎には多くの粘液が含まれており、ハーブティーとしていただくと、わずかな甘味と根の苦味とともに、まろやかなとろみを感じることができます。また、こうした粘液質を活かして、保湿を目的としたスキンケアやマウスウォッシュ、うがい液などの素材としても広く使われています。