瞬時に音を認識し、譜面に記すことができる能力・絶対音感。音楽を学ぶ上では役立ちそうですね。しかし、素晴らしい音楽家になることと絶対音感を持つことは別物のようです。
西洋音楽は「リズム(律動)」、「メロディ(旋律)」、「ハーモニー(和声)」の3要素で出来ており、これらをうまく組み合わせることで人が「美しい」と感じる音楽がうまれます。心地よい音楽、人を感動させる音楽をつくるには、ひとつの音程を正確に聞き分けられる絶対音感よりも、むしろ音と音との組み合わせ、相対的な音程を認識する能力“相対音感”が大切になってきます。
音の高低を聞き分ける程度の相対音感はたいていの人が本質的に持っていますが、より高度な「美しい響き」や「調和のとれた音楽」をうみ出すには、この相対音感を磨くことの方が重要かもしれませんね。