アンディ・ウォーホルがアルバム制作のプロデュースから関わったというTHE VELVET UNDERGROUND『THE VELVET UNDERGROUND & NICO』
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そしてCDや音楽配信にはない、レコードならではのもうひとつの魅力が「ジャケット」だといわれています。かつてはアンディ・ウォーホルなど、時代を代表する画家やグラフィック・デザイナーが手掛けたものも多く、大型のLP版はまるでそれ自体がアート作品です。CDジャケットのセンスうんぬんというよりも、13センチ角のCDパッケージでは一辺30センチを超えるLP版のインパクトには勝てない、ということなのでしょう。
さて、久しぶりにレコードを聴いてみようと思っても、「もう処分してしまった」という方も少なくないでしょう。しかしレコード再燃の波は昔のアルバムを復刻させる動きにも発展しています。一世を風靡したジャズ、クラシック、ロックの名盤がオリジナルの音質で再び限定生産されたりしているので、そうした復刻版で昔を思い出してみるのもいいかもしれませんよ。
音響にこだわったオーディオでレコードを堪能できる“名曲喫茶”もまだまだ健在。お店によってはリクエストに応じてくれたり、持参したレコードをかけてくれるところもあるようです。時には、スピーカーから流れる柔らかなレコードの音に包まれ、ただただ音楽に身をゆだねるぜいたくな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。