目次
1.歩くと足が痛い「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」
間欠性跛行とは、歩くと足に痛みが出てしまい、少し休む時間がなければ歩き続けられなくなる病気です。
具体的な症状は、ふくらはぎなどに対して痛みやしびれが出たり、疲労感を覚えたりするなどがあります。
この間欠性跛行の原因は、神経性の腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)が疑われます。
「歩いていると太ももや足が痛い」「休み休みでないと足が痛くなり歩けない」など、以前より歩くことが困難に感じていませんか?
この記事では、歩くと足が痛くなるときに考えられる病気とその症状、症状をやわらげるためにできることを説明します。
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間欠性跛行とは、歩くと足に痛みが出てしまい、少し休む時間がなければ歩き続けられなくなる病気です。
具体的な症状は、ふくらはぎなどに対して痛みやしびれが出たり、疲労感を覚えたりするなどがあります。
この間欠性跛行の原因は、神経性の腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)が疑われます。
腰部脊柱管狭窄症は、加齢などにより背骨にある脊柱管が狭くなり、その内部にある神経が椎間板・骨・靭帯などで圧迫されることで痛みやしびれが現れる病気です。
脊柱管とその内部の神経が圧迫される原因は複数あると考えられています。例えば、力作業や肥満で腰や腰椎に負担がかかること、圧迫骨折などで骨が変形し椎間板が神経を圧迫すること、喫煙やストレスなどの生活習慣などです。
動かないで過ごしていると痛みは起きませんが、歩いたり運動をしたりすると神経への血流が少なくなり、痛みが発生します。
痛む場合は前かがみで休むと圧迫が解除され痛みが軽減されるのが特徴です。
痛みだけでなく足の倦怠感や違和感を覚えることもあり、間欠性跛行以外にも腰・お尻・太ももの裏・足首あたりに痛みやしびれが発生する坐骨神経痛の症状が出る場合もあります。
日常生活では、腰を冷やしたり同じ姿勢を取り続けたりしないようにしましょう。
また移動の場合は杖などの支えを利用する、自転車を使うといった工夫も痛みを感じにくくなるために良いと考えられています。
腰部脊柱管狭窄症は神経が圧迫されることにより起こる病気なので、根本的に治すとなれば手術が必要です。手術以外の治療では内服薬やリハビリ、神経ブロック注射があり、これにより症状を抑えられるケースもあります。
歩くと足が痛くなる原因として考えられる間欠性跛行について解説しました。
神経性の腰部脊柱管狭窄症になると、歩くことが困難になり生活に支障が出てしまいます。
症状によっては足以外にも痛みやしぶれが生じたりする可能性があるため、歩いたときの足の痛みが気になる場合はそのままにせず、早めに病院で診察を受けましょう。
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。
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