透明感のある肌とは?肌作りに役立つ習慣を紹介

全体的に肌がくすんだ気がする、前よりも鏡を見るのがおっくうになったなど、肌の悩みが年々増えている方もいるのではないでしょうか。

「肌の悩みは年齢によるものだから仕方ない」と、あきらめる方もいるかもしれませんが、透明感のある肌を目指すための方法はいくつかあります。

この記事では、透明感のある肌のためにできることや、肌の印象のためにできることを説明します。仕方ないとあきらめてしまう前に、ぜひできることから試してみてください。

1.透明感のある肌作りに欠かせない対策

透明感のある肌を目指すために大切なことは、角質のケアとシミの抑制、乾燥の対策などです。

角質は乾燥して古くなると透明感がなくなり、その古い角質が積み重なることで、肌がにごったような印象になります。特に、年齢を重ねた肌は古い角質がなかなか落ちなくなるため、適切なケアで古い角質を取り去ることが大切です。

また、シミの抑制を目指すには、メラニンを生成されないようする必要があります。そのためには、日頃から紫外線対策を行なうとよいでしょう。

2.透明感のある肌作りに役立つ習慣

先ほど、透明感のある肌を目指すために必要な対策を大まかに紹介しましたが、ここではさらに詳しく説明します。肌の透明感を保つためにできることや、印象の良い肌にする方法を見ていきましょう。

2-1.紫外線対策をする

紫外線はシミだけでなくシワやたるみの原因にもなるため、日焼け止めクリームや日傘を使ってできるだけ防ぎましょう。肌の表面にシミなどがない場合でも、実際には肌のなかで徐々に変化していて、あるときから急に現れるようになります。

また、紫外線の影響は肌だけでなく目や頭皮にもあるため、サングラスや帽子を使って対策することも大切です。

日焼け止めクリームを選ぶときには、UV-A対策の度合いを示すPA、UV-B対策の度合いを示すSPFという指標を参考にしてください。紫外線対策を考えるなら両方が高いものを選ぶとよいでしょう。

顔の紫外線対策はもちろん大事ですが、顔以外の露出している部位も紫外線の影響を受けています。そのため、日焼け止めクリームは腕や首などにも、こまめに塗り直して使うことがおすすめです。

2-2.保湿ケアをする

透明感というよりは、肌全体の印象や健康に関係することですが、保湿ケアは肌に欠かせません。例えば、空調のきいた部屋にいることが多かったり、洗顔後のケアを適切にしていなかったりすると、乾燥の原因になり肌トラブルにつながります。

洗顔の際は手が直接肌に触れないように泡で洗い、洗顔後は化粧水で水分を補ってください。そして、補った水分が蒸発しないようにクリームを塗るなど、適切なケアを行なうことが大切です。

また、化粧をした際や日焼け止めクリームを塗った際には、洗顔の前にクレンジングを行ないましょう。そうすることで、洗顔後の保湿ケアがしやすくなります。

2-3.栄養バランスの良い食事を心がける

肌のためには体の外側からだけでなく、体の内側からのケアも重要です。

なかには、ダイエットを理由に食べる量を減らす方もいますが、食事から摂取できる栄養は肌だけでなく体全体を作っています。

炭水化物、ビタミン、脂質、たんぱく質、無機質(カルシウムなど)といった5大栄養素を参考にして、バランスの良い食事を心がけましょう。

2-4.しっかり睡眠をとる

肌の修復は睡眠中に行なわれるため、十分な睡眠は健康的な肌を作ることにもつながります。また、睡眠不足は自律神経に影響することから、血行の悪化や体温の低下にもつながるおそれがあるでしょう。

自律神経への影響はストレスにも関係するため、日頃からこまめなリフレッシュを行なうことが大切です。例えば、ぬるめのお風呂にゆっくり入ることで、心身ともに癒され、ストレスケアだけでなく質の良い睡眠が得られるかもしれません。

2-5.適度な運動をする

食事や睡眠と同じく、運動は健康的な肌を作るための重要な要素です。筋肉を動かすと血流がスムーズになり、体の隅々まで酸素や栄養が送られて肌の血色が良くなっていきます。

適切なケアと整った生活習慣で透明感のある肌へ

肌の悩みは通常、年を重ねるごとに増えていくため「年齢によるものだからどうしようもない」と、考える方もいるかもしれません。しかし、適切なケアをして生活習慣を整えれば、透明感のあるきれいな肌を目指すことができるでしょう。

透明感のある印象の肌にするには、紫外線対策や保湿ケアをし、食事・睡眠・運動といった生活の基本を整えることが大切です。体の外側からだけでなく、内側からも健康的な肌作りを進めていきましょう。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。