はちみつの美容効果、含まれる成分や働き、レシピについて紹介

美容に良いと効果が期待されるはちみつですが、どのような点が美容に良いのかをあまり知らずに食べている方も少なくないかもしれません。

この記事では、はちみつが美容に良いといわれる理由や、はちみつに含まれる成分、はちみつを使ったレシピについて紹介します。

1.はちみつが美容に良いとされる理由

はちみつが美容に良さそうであることは皆さんもご存知かもしれません。では、具体的にどのような点が美容に効果的なのでしょうか。

はちみつの主成分は糖ですが、それ以外にもさまざまな栄養素が含まれています。

そのなかで注目したいのは「アミノ酸」と「ポリフェノール」です。

アミノ酸は、肌の天然保湿因子といわれています。肌の水分保持をする役割があるため美容にとって重要な成分といえるでしょう。

またポリフェノールは抗酸化作用が強く、そのアンチエイジング効果が期待されています。体の中で起きる酸化はシミやシワなどの原因となりますが、ポリフェノールにはこの酸化を抑える働きがあるのです。
美白効果も期待できるため、見た目の若々しさにも欠かせない成分になります。

このように、はちみつの美容効果の秘密は、糖以外にも豊富に含まれた栄養素にあるのです。

2.はちみつに含まれるおもな成分

ここでは、アミノ酸とポリフェノール以外にはちみつに含まれるおもな成分について、種類と含有量をご紹介します。

2-1.カロリー

はちみつ100gあたりに含まれるカロリーは329kcalです。

2-2.タンパク質・アミノ酸

タンパク質は100kcal中に0.3g含まれています。

2-3.炭水化物

はちみつ100gにつき、炭水化物は81.9g含まれています。そのうち、体が利用可能な単糖の量は75.3gで、食物繊維は含まれていません。

2-4.ミネラル

ミネラル類はカリウム65.0mgが含まれており、カリウム以外では鉄、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、マンガン、クロムなど、複数のミネラルが含まれています。

2-5.ビタミン

ビタミン類については、ビタミンB2、ビタミンB6、βカロテン、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンなどが含まれています。

3.美容効果が期待できるはちみつレシピ

ここでは、はちみつに含まれている栄養素をよりおいしくいただくために、はちみつを使ったレシピ「はちみつ煮豚 甘酸っぱいゴマあんこと共に」を紹介します。

3-1.必要な材料(4人分)

  • ・はちみつ……50cc

  • ・塩……大さじ1

  • ・酢……200cc

  • ・しょうゆ……大さじ2

  • ・しょうが……ひとかけ分

  • ・片栗粉……大さじ1

  • ・水……大さじ1

  • ・豚ロースのかたまり……1本(300gくらい)

  • ・白摺りゴマ……大さじ2

  • ・ねぎの青いところ……3本分

3-2.作り方

  • 1. 豚肉はたこ糸などでぐるぐる縛って、塩をもみこんで、30分以上おきます。

  • 2. 鍋に湯を沸かし、ねぎを入れ、沸騰したら肉を入れてさっと茹でます。表面の色が変わったら皿に取り出して、お湯は捨てます。

  • 3. 鍋に、肉・酢・はちみつ・しょうゆ・しょうがのスライスを入れて強火にかけ、沸いたら中火にしてふたをして、時々ひっくりかえしながら1時間ほど煮ます。

  • 4. 肉を取り出したら強火にして汁を煮詰め白摺りゴマを加え、水溶き片栗粉でとじてあんを作ります。

  • 5. 荒熱がとれたら好きな厚さに肉を切り、あんを絡めると完成です。

日常生活にはちみつを取り入れてみましょう

はちみつは糖以外にもさまざまな栄養素を含んでいます。栄養素のなかには「アミノ酸」や「ポリフェノール」など肌の健康に良い成分もあるため、美容に関心の高い方におすすめの食材です。

はちみつをそのまま食べるだけでは継続が難しい人もいるかもしれませんが、ご紹介したレシピのように、飽きずにはちみつを摂取する方法はほかにもいろいろあるでしょう。
ぜひ工夫しながら、おいしく、楽しく、はちみつを日常の食事に取り入れてみてください。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。