目次
1.ケルセチン配糖体とは?
ケルセチン配糖体は「体脂肪を減らす」として話題の成分です。配合された飲料などには、トクホ(特定保健用食品)として許可されているものもあります。
ここでは、ケルセチン配糖体が体脂肪を減らすまでのメカニズムを紹介します。
1-1.そもそもケルセチンとは
ケルセチンは、私たちが普段食べている玉ねぎやブロッコリー、リンゴといった野菜や果物などに含まれているポリフェノールの一種です。これまでに抗酸化作用や抗炎症作用、降圧作用などさまざまな体へ良い作用があることがわかっています。また、脂肪分解を促す力や、コレステロールを下げる作用もあると報告されてきました。
このように、多くの作用を持つケルセチンですが、健康のために摂り続けるには弱点があります。それは、水に溶けにくく体内に吸収されにくいということです。せっかく体に良い作用があっても、体に取り込まれなければ力を発揮できません。
そこで、研究の結果導き出されたのが「ケルセチン配糖体」という形にすることでした。
1-2.ケルセチン配糖体の作用について
体についた脂肪を燃焼するためには、まずは脂肪が分解されなければなりません。上述のとおり、ケルセチンは脂肪の分解を促し、コレステロールを減らすのを助けてくれます。そして、体に吸収されづらいケルセチンを、効果的に吸収できるように工夫したのが「ケルセチン配糖体」です。
「ケルセチン配糖体」はケルセチンと糖を結合したもので、水に溶けにくいケルセチンと異なり、ケルセチン配糖体は水に溶けやすく吸収も良くなっています。水に溶けやすいので、お茶や青汁などに入れることができます。また、さまざまな飲み物に配合しやすくなったことで、ケルセチンの摂取が手軽に行なえるようになりました。
口から体内に入ったケルセチン配糖体は、小腸で加水分解されケルセチンとなり、スムーズに吸収されます。ケルセチンが脂肪組織まで達すると、脂肪を分解する酵素であるホルモン感受性リパーゼを活性化し、その結果、脂肪の分解を促して体脂肪の減少を手助けするのです。
このことから、ケルセチン配糖体が入った飲料を摂取すると、体脂肪減少効果が発揮されるといわれています。体脂肪が多めの方や体脂肪が気になっている方を、ケルセチン配糖体はサポートしてくれます。