1.コンドロイチンとは?
サメ軟骨などに多く含まれるネバネバとしたものをコンドロイチンといいます。水を適度に保持する性質を持つため、潤滑剤とクッションの役目を果たし、ひざ関節の軟骨を守ります。
さらに、ひざ関節の軟骨の生成を促したり、軟骨で起こりうる炎症を抑えたりする役割もあります。
しかし、コンドロイチンは加齢によって体内では作られにくくなるので不足しがちになります。ひざ関節のことに意識を向けずに、年齢を重ねても元気なまま生活を送りたい人にとって、コンドロイチンを積極的に補うことは大切です。
また、グルコサミンと併用することで健康をよりサポートするといわれているため、一緒に摂取することをおすすめします。
2.コンドロイチンを含む食品
コンドロイチンを含む食品は鶏の皮や、牛、豚、鶏などの軟骨、甲殻類の殻などがあります。また、納豆やおくらといったネバネバした食品にもコンドロイチンは多く含まれます。
3.コンドロイチンが摂れるレシピ
ここでは、コンドロイチンが豊富に含まれていて、効率良く摂取できるレシピを紹介します。どれも簡単に作ることができるので、ぜひ試してみてください。
3-1.焼きさばのきのこあんかけ
調理時間は20分程度でありながらも、高級感のある一品です。おろししょうがのアクセントがポイントです。
株のなめこが手に入らないときは、袋入りのものを使っても構いません(調理時間は、干ししいたけを戻す時間を除きます)。
【材料(2人分)】
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・さば(切り身) 2枚
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・干ししいたけ 3枚
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・まいたけ 1/2株
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・なめこ 1/2株
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・しょうが 10g
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・だし昆布 2cm
【A】
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・水 150ml
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・干ししいたけの戻し汁 100ml
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・しょうゆ 大さじ1.5
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・みりん 小さじ1
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・片栗粉 大さじ1
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・水 適量
【作り方】
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1. 魚焼きグリルでさばを焼きます。
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2. 水で戻した干ししいたけの石づきを取って1cm幅に切ります。まいたけ、なめこはそれぞれ食べやすい大きさに分けましょう。また、しょうがはすりおろしておきます。
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3. だし昆布を1cm角に切ります。
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4. だし昆布、【A】を鍋に入れて火にかけ、煮立ったところで干ししいたけとまいたけ、なめこを加えて煮ます。
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5. 全体に火が通ったところでおろししょうが、水溶き片栗粉を入れ、ひと煮立ちさせて火を止めます。
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6. 器に盛り付けて5を回しかけて完成です。
3-2.おくらとわかめのごまあえ
調理時間は10分程度で材料も多くなく、簡単に作ることができます。
おくらはヘタも食べられるので、ガクの硬い部分だけ包丁でむき取りましょう。
【材料(2人分)】
【A】
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・すりごま 大さじ1.5
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・砂糖 小さじ1
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・しょうゆ 大さじ2/3
【作り方】
3-3.カラフルばくだん納豆
調理時間は10分程度で、材料さえそろえば簡単に作れます。ネバネバ食品がたっぷり摂れるレシピです。
食べる際は、よくかき混ぜてからお召し上がりください。焼き海苔の上にのせてもおすすめです。
【材料(2人分)】
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・納豆 2パック
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・おくら 4本
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・長芋 40g
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・たくあん 30g
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・まぐろ(刺身用) 40g
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・いか(刺身用) 40g
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・塩 適量
【作り方】
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1. おくらを板ずりして塩を加えた熱湯でゆでたら、小口切りにします。
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2. 長芋の皮をむき、5mm角に切りましょう。また、たくあん、まぐろ、いかも同様の大きさに切ります。
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3. 器に納豆と1、2を盛り付け、お好みでしょうゆをかけて完成です。
ひざ関節でお悩みの方はコンドロイチンを含む食品を摂るようにしましょう
コンドロイチンは、年齢を重ねるごとに体内では作られにくくなっていきます。そのため、意識して取り入れないと不足してしまいがちです。
コンドロイチンを摂ることを心がけ、ひざ関節で悩まない生活を送りましょう。
今回紹介したコンドロイチンを効率良く摂取できるレシピを参考に、上手に摂取してみてください。
監修者情報
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。