妊婦のナイアシン推奨量は表の数値と同じになりますが、授乳婦は母乳中にナイアシンが分泌される分を補うために、各年齢の数値より3mg/日多く摂取することがすすめられます。
3.ナイアシンが摂れるおすすめレシピ
ここでは、ナイアシンをたっぷり含む食材を使った料理を2種類紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
3-1.たらこパスタ~バター風味~
ナイアシンたっぷりのたらこのソースに、スパゲッティをあえるだけの簡単レシピ。たらこを明太子に変えるのもおすすめです。
【材料】(2人分)
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・たらこ 80g
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・大葉 4枚
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・バター 15g
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・牛乳 大さじ2
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・しょうゆ 適量
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・スパゲッティ 180g
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・塩 適量
【作り方】
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1. 大きめのボウルに薄皮を取り除いたたらこ、牛乳、バターを入れて軽く混ぜ合わせます。
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2. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を加えてスパゲッティを袋に書いてある時間でゆでます。
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3. 1のボウルにゆでたスパゲッティを加え、よく混ぜ合わせます
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4. しょうゆで味を調えたあと、お皿に盛り付けます。最後に刻んだ大葉をちらして完成です。
3-2.焼きさばのきのこあんかけ
ナイアシンを豊富に含むまいたけを使ったレシピです。まいたけやさばにはナイアシンが多く含まれています。焼きさばにひと手間をかけるだけで、ちょっと贅沢なメニューへ変化し、爽やかな生姜の風味も食欲をそそる一品です。
【材料】(2人分)
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・さば(切り身) 2枚
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・干しシイタケ 3枚
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・まいたけ 1/2株
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・なめこ 1/2株
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・生姜 10g
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・だし昆布 2cm
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・片栗粉 大さじ1
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・水 適量
【A】
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・水 150ml
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・干しシイタケの戻し汁 100ml
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・しょうゆ 大さじ1.5
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・みりん 小さじ1.5
【作り方】
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1. 魚焼きグリルでさばを焼きます。
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2. 干しシイタケを水で戻して石づきを取り、1cmの幅で切ります。なめことまいたけは食べやすい大きさに分けます。生姜をすりおろします。
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3. 1cm角に切った昆布と、【A】を鍋に入れて火にかけます。煮立ったらまいたけ、なめこ、干しシイタケを加えてさらに煮ます。
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4. 全体に火が通ったら、生姜と水溶き片栗粉を入れて、ひと煮立ちしたら火を止めます。
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5. 焼さばを盛り付けたお皿に、4を回しかけて完成です。
ナイアシンたっぷりの食材を追加して調子を整えよう
ナイアシンは、人間が元気に生きていくために必要なビタミンの一つです。エネルギー産生をサポートするほか、脂質やたんぱく質、アルコールの代謝に関わっています。
ナイアシンを効率よく摂るには、まいたけやたらこ、まぐろやさばを使用した料理がおすすめです。ナイアシンを多く含んだ食品を積極的に摂って、毎日の調子を整えましょう。
監修者情報
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。