血液をサラサラにする果物とは?
血液をサラサラにする成分についても解説

血液や血管の健康状態は、生活習慣病と大きな関係があるといわれています。

健康を守るためにも、血液をサラサラな状態にすることが大切です。今回は血液をサラサラにするのに役立つ果物や成分に解説します。

1.血液をサラサラにする成分が含まれている果物

果物は、水分やビタミン、ミネラルや食物繊維を補給するのに便利な食べ物です。ビタミンのうち、ビタミンCやビタミンEは過剰な活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があることで知られています。

抗酸化作用のあるビタミン、ポリフェノールやカロテノイドなどを摂取すると、血液をサラサラにする効果が期待できるでしょう。

ビタミン、ポリフェノール、カロテノイドの成分を含むおもな果物や緑黄色野菜は以下のとおりです。

  • ・いちご

  • ・みかんなどの柑橘類

  • ・にんじんやかぼちゃ、トマトなどの緑黄色野菜

  • ・ブルーベリー

2.血液をサラサラにする成分が含まれている果物のレシピ

ここからは、血液をサラサラにするのにおすすめのレシピを3品紹介します。

2-1.いちごとトマトのマリネサラダ

最初に紹介するのは、いちごとトマトを使ったサラダのレシピです。

【材料】(2人分)

  • ・いちご 10個

  • ・ミニトマト 4個

  • ・モッツァレラチーズ 50g

  • ・レモン 1/2個

  • ・オリーブ油 小さじ1

  • ・塩 適量

【作り方】

  • 1. いちごとミニトマトは、半分に切っておきましょう。モッツァレラチーズは、食べやすい大きさに手でちぎっておきます。

  • 2. ボウルにいちご、ミニトマトを入れて、搾ったレモン汁とオリーブ油、塩を加えてよく混ぜましょう。

  • 3. 皿に2を盛り付け、モッツァレラチーズを散らせたら完成です。

2-2.甘夏とくるみのサラダ

次に、甘夏とくるみを使ったサラダのレシピを紹介します。

【材料】(2人分)

  • ・甘夏みかん 1個

  • ・水菜 1/4把

  • ・レタス 2枚

  • ・マッシュルーム 2個

  • ・オリーブ油 適量

  • ・粗挽き黒こしょう 少々

  • ・くるみ(ロースト) 適量

【作り方】

  • 1. 甘夏みかんは、りんごの皮をむくように包丁で皮をむいておきます。薄皮と実の間に包丁を入れて実を取り出しておきましょう。

  • 2. 取り出した甘夏みかんの実のうち、半分はほぐしておきます。

  • 3. 水菜は4cm幅に切り、レタスは食べやすい大きさにちぎって冷水にさらしたあと、水気をよく切っておきましょう。

  • 4. マッシュルームを薄切りにします。

  • 5. ボウルに甘夏みかん、水菜、レタス、マッシュルームを入れて混ぜ合わせ、器に盛り付けたあと、オリーブ油と粗挽き黒こしょう、くるみを振ったら完成です。

2-3.野菜ジュースdeヨーグルトプリン

最後に紹介するのは、野菜ジュースを使って簡単に作れるプリンのレシピです。

【材料】(2人分)

  • ・野菜ミックスジュース I love vegi 190ml

  • ・ヨーグルト(無糖) 150g

  • ・牛乳 50ml

  • ・砂糖 大さじ1

  • ・粉ゼラチン 5g

  • ・水 大さじ1と1/2

【ブルーベリーソース】

  • ・ブルーベリージャム 大さじ1

  • ・ケーキマジック ホワイトキュラソー 小さじ1/2

  • ・水 小さじ1弱

【作り方】

  • 1. 粉ゼラチンに水を加え、ふやかしておきます。

  • 2. ブルーベリージャム、ケーキマジック ホワイトキュラソー、水を合わせて【ブルーベリーソース】を作っておきましょう。

  • 3. 小鍋に「野菜ミックスジュース I love vegi」と砂糖を入れて火にかけ、ふやかしたゼラチンを加えて煮溶かします。ゼラチンが溶けて混ざったら、鍋に氷水にあてて粗熱を取っておきましょう。

  • 4. ボウルにヨーグルト、牛乳を入れて混ぜ、そこに3を加えてよく混ぜます。混ざったら型に流し入れて冷蔵庫で冷やしましょう。

  • 5. 4が固まったらブルーベリーソースをかけて完成です。

3.血液をサラサラにするといわれている成分

血液をサラサラにするのに良いといわれている成分には、次のものがあります。

3-1.DHA・EPA

n-3系脂肪酸(オメガ3)の仲間であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)には、血管をしなやかに保ったり、LDLコレステロールを減らしたりする働きがあります。

マグロやイワシ、サバなどの魚類のほか、エゴマ油や亜麻仁油などに多く含まれています。

3-2.ポリフェノール

ポリフェノールは、体を酸化から守る抗酸化作用がある成分です。ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆などに含まれる大豆サポニン、緑茶に含まれるカテキンなどが知られています。

3-3.カロテノイド

カロテノイドは抗酸化作用がある物質です。動植物に存在する黄色や赤色などの色素のことで、緑黄色野菜やマンゴー、パパイヤやとうもろこし、えびなどに多く含まれています。

3-4.ビタミンA・C・E

ビタミンAやビタミンC、ビタミンEには抗酸化作用があります。ビタミンAは緑黄色野菜や卵に、ビタミンCはキウイやいちご、ビタミンEはコーン油やサフラワー油などに多く含まれていることが特徴です。

3-5.アルギン酸

アルギン酸は、水溶性食物繊維の一種です。昆布などに含まれており、コレステロールの上昇を抑える効果が報告されています。

食生活から血液サラサラを目指そう

血液の健康状態は生活習慣病と密接な関係があるため、血液をサラサラに保つことが大切です。

血液をサラサラにする果物は、いちごや柑橘類、ブルーベリーが知られています。

今回紹介した「いちごとトマトのマリネサラダ」や「甘夏とくるみのサラダ」などのレシピを取り入れながら、血液をサラサラにしていきましょう。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。