体がだるくて吐き気もする……原因と対処法について

なんだか最近、体がだるくて吐き気もある……。

だるさや吐き気などの体調不良があると、気持ちもすぐれません。

日々の生活に支障をきたすこともあるため、だるさや吐き気は放置せず、きちんと対処することが重要です。

今回はだるさと吐き気がある場合のおもな原因や対処法を解説します。

1.体がだるくて吐き気がする場合の原因

倦怠感をともなう吐き気がある場合には、感染症や熱中症など、さまざまな病気が隠れている可能性があります。感染症では発熱をともなっていることが多く、悪寒や頭痛、のどの痛み、下痢などの不調も併発しやすいです。

熱中症の初期症状ではだるさや吐き気のほか、こむら返りや頭痛など、病気を特定しづらい多様な症状が見られます。脱水と体温の上昇によって、からだ全体に不調が出やすくなるのです。

その他、薬の副作用や内科的疾患などでだるさや吐き気が出現するケースもあるため、早めに医療機関で相談することをおすすめします。

2.体がだるくて吐き気がする場合の対処法

だるさと吐き気がある場合の対処法を解説します。

2-1.熱中症の場合

炎天下や高温多湿の環境でだるさと吐き気が出た場合には、熱中症の疑いがあります。すぐに涼しい場所へ移動し、体を冷やして水分補給してください。

冷房の効いている室内や風通しの良い日陰に避難し、衣服をゆるめて首や脇の下、脚のつけ根を冷やします。汗から失われた水分と電解質を補給するために、経口補水液や水分、塩分を摂取しましょう。

熱中症は命に関わる状態であり、室内にいても発症することがあるため、十分な注意が必要です。水分や塩分を補給しても症状が治まらない場合は、すみやかに医療機関を受診してください。自力で水分摂取できない、意識がもうろうとしている場合は、救急車を呼ぶなど緊急の対応が必要です。

2-2.それ以外の場合

原因のわからないだるさと吐き気が続く場合には、早めに医療機関を受診しましょう。医師に症状の強さや頻度を伝え、メンタル症状や併用薬なども含めて気になる点をきちんと報告します。

過労やストレスなどによる自律神経のバランス異常がだるさなどを引き起こしている場合もあるため、自己判断は禁物です。適切な診断を受けて治療すれば、改善を促すことにつながります。

原因がわからないだるさと吐き気は、医療機関へ

吐き気をともなうだるさの原因にはさまざまな病気が考えられ、基本的には医療機関に相談する必要があります。

明らかに熱中症が原因で吐き気などが出ている場合には、すぐに涼しい場所へ移動して水分補給するなどの対処を行ない、症状の改善がなければ医療機関を受診しましょう。

熱中症以外の原因が疑われる場合は、まずは医療機関に相談することをおすすめします。不調や不安を抱えたままにせず、早めに相談して対処することが大切です。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。