脂肪燃焼におすすめの運動方法5選|運動効果を上げるポイントも紹介

健康でいるためには、肥満を防ぐことが肝心です。
肥満を防ぐためには、食生活を見直すと同時に、継続的な運動を取り入れることで、より期待できる効果が現れるでしょう。
脂肪を燃焼して減量を行なうには、有酸素運動によるエネルギー消費を増やすことがおもな方法です。

今回は、脂肪燃焼におすすめの運動方法と、運動効果を上げるポイントについて紹介します。

1.脂肪燃焼が期待できる運動方法5選

脂肪を燃焼するためには有酸素性運動が効果的です。有酸素性運動とは、体にかかる負荷が比較的軽い運動のことで、筋肉を動かすためのエネルギーとして脂肪や血糖が酸素とともに使用されることから「有酸素性」運動と呼ばれます。

体に蓄えられた脂肪は、有酸素性運動を始めて20分経った頃からエネルギーとして使用されるといわれています。脂肪の燃焼を期待する場合は、長い時間続けられる有酸素性運動を行なうことがおすすめです。

脂肪燃焼が期待できる有酸素運動の方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは5種類の運動方法について紹介します。

1-1.ジョギング

ジョギングとはランニングよりもゆっくりと走る有酸素性運動で、早歩きと同じくらいの速さです。ウォーキングと違い上下に弾む動きがあることから、骨や筋肉に軽い負荷がかかったまま維持することができるため、脂肪を効率良く燃焼します

1-2.水泳

水泳は全身の筋肉を使って行なう有酸素性運動で、抵抗のある水の中を動くことでエネルギーの消費が大きくなります。水に浮く力によって、足腰にかかる負担が少なくすむため、怪我の恐れがありません。さらに、爽快感も得られるため有酸素性運動にはおすすめです。

1-3.ハイキング

ハイキングは手軽に始められて人気の高い運動です。コースによって自分の体力や、歩く所要時間などを調節することで負荷をコントロールすることができます。さらに、自然と一体になった気持ちが味わえる爽快感や開放感があり、ストレスの解消にも効果的です。

1-4.サイクリング

サイクリングはウォーキングと同様に自分に合わせてスピードや負荷を変えることができ、さらにウォーキングやジョギングよりも膝にかかる負担が少ないため、体力に自信がない方でも行ないやすい有酸素性運動です。

1-5.ステップエクササイズ

流れる音楽のリズムに合わせながら、踏み台を使って昇降運動などを行なう有酸素性運動のことです。単純な昇降に加えて、膝を上げたり膝を曲げたりする、サイドキックなどの基本ステップを踏む、ボックスやマンボなどの少し複雑な動きを組み合わせることによって行なわれます。踏み台の高さを調節することで運動強度を自分に合わせた調整ができます。

2.脂肪燃焼の運動効果を上げるポイント

有酸素性運動であれば、いずれの運動方法でも脂肪を燃焼する効果に大きな差はありません。脂肪燃焼の運動効果を上げるポイントとして重要なのは、エネルギーの消費量を大きくすることです。安全性や自分の体力・環境に合わせて運動方法や運動の強さを決めてエネルギーの消費量を調節しましょう。

また、1回にどれくらいの時間をかけて運動を行なえば、効率良く脂肪を燃焼できるのかが気になる方もいるでしょう。これについては1日に30分の運動を1回したとしても、10分の運動を3回したとしても、脂肪を燃焼する効果には差がないことがわかっています。結局のところ、同じ運動であれば、脂肪を燃焼する効果は運動を行なった合計の時間がポイントとなるのです。

楽しく行なえる有酸素運動で脂肪燃焼

肥満などによって起こりうる高血圧や糖尿病などの病気を改善するためには、脂肪を燃焼し肥満を解消することが一つの手です。

脂肪を燃焼するために運動を始めようと思ったときに大切なことは、楽しく行なえる有酸素性運動を選ぶことです。やったことがないからと選り好みせず、自分に合った有酸素性運動を選ぶためにもいろいろな運動にチャレンジしてみることがおすすめです。そのなかで自分に合った運動を選びましょう。

また、運動による消費エネルギーを増やしたり、食事から得られるエネルギーを減らしたりしてバランスをとることも大切です。

監修者情報

氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医